さすけ のインターホン ブログ

趣味のインターホンに関することを中心に書き綴って行きます

ラムネのビー玉を取り出すのじゃ!~ラムネの飲み口は逆ネジ~

ラムネと言えば古くから日本で愛される飲料の一つです
玉詰め瓶で飲み口には一般的な王冠ではなくビー玉で栓がされており、玉押しでビー玉を突けば開栓出来るようになっています

時代の流れで容器はガラス瓶のものもありますが、ペットボトルのものもあります。

ペットボトルのラムネ

さて、この中のビー玉ですが、飲んだ後に取り出したいと子供が言うので飲み口を力いっぱい回してみましたがびくともしません。
飲み口の水色のプラスチックからネジが見えますので、一般的なペットボトル飲料の要領で回せば口が取れると思ったのですが全く回りません。
よほど固く締めてあるのかなと格闘すること数分、良く見てみるとネジが逆に見えます。

逆ネジか!

と、普段閉める方に飲み口を回すと簡単に回りまして、ビー玉を取り出すことができました パチパチパチ

飲み口は逆ネジ

写真左がラムネで右がコーラですが、ねじは逆になっています。
そして、ラムネの容器には小さく「逆ネジ方向に回すと、ビー玉を外すことができます。」と明記されています。

注意書きはよく読みましょう。

2022/09/23/170000

さすけは もみじ饅頭スライムを手に入れた!


ファミリーコンピュータ向けゲームソフトのドラゴンクエスト
その人気キャラクターのスライムがもみじ饅頭になりました。

横162mm 縦95mm 深さ56mm(手元のもみじ饅頭の箱 実測値)
の箱の中に4個の4もみじ饅頭が入っています

もみじ饅頭スライム箱

もみじ饅頭と言えば、一般的にはあんこが入っていて私も大好きです
そのもみじ饅頭にきなこ風もち餡が入っているとのことで、期待が膨らみます

もみじ饅頭 きなこ味

開けてみると個包装されたスライムの姿のもみじ饅頭が4個入っています
(写真では空っぽですが、すでに我が家のモンスター達に食べられていました(泣))

茶色に日焼けしたスライムが!

食べてみると、中身はきなこの味です
あんこ味が恋しい(笑)

2022年10月31日までの期間限定のようですので、お求めはお早めに

2022/09/23/160606

www.momiji-manjyu-slime.com

yamadaya-shop.jp

低圧用検電器を比べてみた (実験編) 〜おすすめのポケット検電器を探そう〜

sasukedog.hatenablog.jp

はじめに

 低圧用検電器を比べてみた (紹介編)でいろいろな低圧用検電器を紹介して来ましたが、実際に使うとどんな感じなのか模擬環境を用意して試してみました。
 誤動作?についても実験してみます。
 AC200Vについては写真などはありませんが私の使用感のみ触れています。

注意

 実験では模擬環境での条件下での反応を見ていますので、実際の現場で必ずこの結果になるとは言えません。
購入した検電器の個体差によっては違う結果になるかもしれません。(個体差があっては困りますが)
 今回の実験では分電盤・自立盤のように活線が密集している場所での使用とは結果が異なるかもしれません。
 ここで紹介する検電器はごく一部のものです。世の中には多種の検電器が存在します。
 購入を検討される際にはこのブログの情報を鵜吞みにせず、周りの実際に検電器を使用している方の意見なども聞いてみてください。
 極力正しい情報をお届けできるように努めていますが、誤った情報がある場合があります。
 万が一、感電や機器の破損、工具の破損などが起きましてもこちらでは対処できません。恐れ入りますが自己責任にてお怪我の無いようご安全にお願いします。
予めご了承ください。

 主に交流のAC100V/200Vの検電を目的としています。高圧や車のDC12Vの検電などはお役に立てないと思われます。

 検電器を使用する前には電池があるかチェックしましょう。
 検電作業する前・後に既知の電源で動作確認をしましょう

 言葉遣いとして非接地側(電源相やケッチ(ヒューズホルダー)側や直流になぞらえて+と呼ぶ人もあり)(L)に対して、接地側(器具にはWの刻印)(N)と呼んでいるようです。電源の接地側(中性線)(保護)接地(E)は違いますので注意が必要です

(各用語リンクさせていただきました。ありがとうございます)

検電してみよう 〜模擬環境〜

 
 模擬的に板にコンセントを設置してみました。

模擬コンセント

 コンセント部分の緑色のランプが点灯しているとAC100Vが通電している目印となります。
 下2つがAC100Vの配線用差込接続器(コンセント)となります。
 ブレーカーを接続してコンセントを過電流から保護するとともに、電源を入り切り操作もします。

結果から言うと、どれもちゃんと動きました。
お時間ある方はこのまま読み進めてください。
お急ぎの方は 「ブレーカーが落ちていて電気が来ていない状態なのに、活線の配線が並走したら誤動作するのか?」へどうぞ。

共立電気計器株式会社(KYORITSU) KEW5711

KYORITSU KEW5711


・手で持って、コンセントの非接地側に検電器を当てるとブザーと赤ランプで正常に反応します。(電気が来ていると反応します)
・コンセントの接地側に当てても正常な動作で反応しません。(検電できるのは非接地側のみです、接地側は反応しません)
・通電を止めて検電器を当てても正常な動作で反応しません。(電気が来ていないと反応しません)
・通電状態で被覆線の上から非接地側に当たると正常に反応します。(電気が来ていると電線を剝かなくても、被覆の上から非接地側に当てるだけで反応します)

株式会社兼古製作所(ANEX) No.2145-L

株式会社兼古製作所(ANEX) No.2145-L

・コンセントの接地側に当てても正常な動作で反応しません。
・感度スイッチを「L」合わせて、メタルプレートに触れないように手で持って、コンセントの非接地側に検電器を当てるとブザーと緑のランプが点灯し、正常に反応します。
・通電を止めて検電器を当てても正常な動作で反応しません。
・表示がわかりにくいですが、通電状態で感度スイッチを「L」合わせて、メタルプレートに触れて、被覆線の上から非接地側に当たると正常に反応します。

三和電気計器株式会社(sanwa) KD3

三和電気計器株式会社(sanwa) KD3

・スイッチを「LOW」に合わせて、コンセントの接地側に当てても正常な動作で反応しません。
・スイッチを「LOW」に合わせて、手で持って、コンセントの非接地側に検電器を当てるとブザーと赤のランプが点灯し、正常に反応します。
・通電を止めて検電器を当てても正常な動作で反応しません。
・スイッチを「HIGH」に合わせて、被覆線の上から非接地側に当たると正常に反応します。

超高感度誤動作?
KD3 感度切替スイッチ中間点で超高感度誤動作

 最近ずっとKD3を使用しているのですが、感度切替をLOWからHIGHに切り替える中間点で止めてしまうと手持ちの個体だけなのかはわかりませんが、誤動作でHIGHに合わせて当てると反応するものから距離を離しても超高感度状態となるのか反応します。またHIGHで反応しなかったものにも反応するようになります。
HIGHからLOWに切り替えるときには発生しないようです。

 使用する際にはスライドスイッチを検電目的に合わせて「LOW」・「HIGH」にしっかりと合わせて使用しましょう。

株式会社カスタム (CUSTOM) V-17

株式会社カスタム (CUSTOM) V-17

・スイッチを「裸」に合わせて側面の導電性ゴムに手を触れて、コンセントの非接地側に検電器を当てるとブザーと緑(AC100V)のランプが点灯し、正常に反応します。
・通電を止めて検電器を当てても正常な動作で反応しません。
・スイッチを「被」に合わせて被覆線の上から非接地側に当たると正常に反応します

長谷川電気工業株式会社 (HASEGAWA) HT-610α

長谷川電気工業株式会社 (HASEGAWA) HT-610α

・手で持ってコンセントの接地側に当てても正常な動作で反応しません。
・手で持って、コンセントの非接地側に検電器を当てるとブザーと赤のランプが点灯し、正常に反応します。
・通電を止めて検電器を当てても正常な動作で反応しません。
・被覆線の上から非接地側に当たると正常に反応します。

日置電機株式会社 (HIOKI) 3481

日置電機株式会社 (HIOKI) 3481

・手で持ってコンセントの接地側に当てても正常な動作で反応しません。
・手で持って、コンセントの非接地側に検電器を当てるとブザーと赤のランプが点灯し、正常に反応します。
・通電を止めて検電器を当てても正常な動作で反応しません。
・被覆線の上から非接地側に当たると正常に反応します。

ジェフコム株式会社 (DENSAN) SEC-901B

ジェフコム株式会社 (DENSAN) SEC-901B

・本来手で持って検電するように説明書に書いていますが、コンセントの接地側に金属棒を差し込んでも正常な動作で反応しません。
・コンセントの非接地側に検電器を差し込むとブザーと赤のランプが点灯し、正常に反応します。
・通電を止めて検電器を差し込んでも正常な動作で反応しません。
・被覆線の上から非接地側に手で持って赤い樹脂のところが当たると正常に反応します。

検電動作まとめ

 市販されている製品の動作としては当たり前かもしれませんが、どの製品も模擬環境での動作は正常で変わりありませんでした。


ブレーカーが落ちていて電気が来ていない状態なのに、活線の配線が並走したら誤動作するのか? 〜電気を落とした模擬環境に活線を追加〜

 おそらく私が経験したと思われる誤動作?の起こる状態です。
テスターで電圧を測っても100V来ていないのに、検電器が反応する状態を模擬状態で再現してみました。
 ブレーカーとは違う電源から引っ張ってきた電線と重ね合わせています。
先端には赤いランプを取り付けて、活線であることを表示しています。

模擬環境 活線並走状態

共立電気計器株式会社(KYORITSU) KEW5711

共立電気計器株式会社(KYORITSU) KEW5711

・検電器を手で持って、コンセントの接地側・非接地側に当てても、電気が来ていないので正常な動作で反応しません。

株式会社兼古製作所(ANEX) No.2145-L

株式会社兼古製作所(ANEX) No.2145-L

・検電器を手で持って、コンセントの接地側・非接地側どちらに当てても、電気が来ていないのに誤動作で反応します。

三和電気計器株式会社(sanwa) KD3

三和電気計器株式会社(sanwa) KD3 右はスイッチ切替間違い時

・検電器のスイッチを直接検電の「LOW」に合わせて手で持って、コンセントの接地側・非接地側に当てても、電気が来ていないので正常な動作で反応しません。
・検電器のスイッチを被覆検電の「HIGH」にわざと間違えて合わせて手で持って、コンセントに当ると、誤動作して反応してしまいます。
検電器のスイッチの合わせる場所を理解して使用する必要があります。

株式会社カスタム (CUSTOM) V-17

株式会社カスタム (CUSTOM) V-17 右はスイッチ切替間違い時

・検電器のスイッチを直接検電の「裸」に合わせて手で導電性ゴム持って、コンセントの接地側・非接地側どちらに当てても、電気が来ていないので正常な動作で反応しません。
・検電器のスイッチを被覆検電の「被」にわざと間違えて合わせて手で持って、コンセントに当ると、誤動作して反応してしまいます。
検電器のスイッチの合わせる場所を理解して使用する必要があります。

長谷川電気工業株式会社 (HASEGAWA) HT-610α

長谷川電気工業株式会社 (HASEGAWA) HT-610α

・検電器を手で持って、コンセントのどちらに当てても、電気が来ていないのに誤動作で反応します。ただし活線の状態の時と鳴るテンポが違い、ゆっくりと鳴ります。
※本来、感度調整を行い使用するべきところかもしれませんが、このような現象が起こったと言う状況をお伝えしています。
試験時の感度は、紹介編で調整した位置のままです。

日置電機株式会社 (HIOKI) 3481

日置電機株式会社 (HIOKI) 3481

・検電器を手で持って、コンセントの接地側・非接地側に当てても、電気が来ていないので正常に反応しません。

日置電機株式会社 (HIOKI) 3481 とブレーカー

・検電器をこのタイプのブレーカーに活線状態で当てると、非接地側・接地側関係なく反応します。

ジェフコム株式会社 (DENSAN) SEC-901B

ジェフコム株式会社 (DENSAN) SEC-901B

・検電器を手で持って、コンセントの接地側・非接地側に当てても、電気が来ていないので正常な動作で反応しません。

活線並走状態のまとめ

 今回誤動作した検電器がありますが、検電したい電線が実際には電源が切れている状態でも、活線との静電誘導によって誤動作を引き起こす場合があるのではないかと推測されます。
 実際の現場では、より複雑で異なる状況が起こります
その中で、どんな場合でも正常に判断できることが理想ではありますが、そうはいかないのが現実と思われます。
使う場面によってはテスターも併用しながら安全に作業を進めていく必要がありそうです。

検電器の個別評価とAC200Vでの感想

共立電気計器株式会社(KYORITSU) KEW5711

良い点:電池が大きい分、照明が明るい!反応時の音が明瞭で反応時の光も明るい。
先端がしっかりしているためコンセントに差し込みやすい。

悪い点:他と比べると、大きい。

AC200V:端子に接触させようと近づけただけで反応、感度が下げれると良いのだが。

さすけ評価:◯ AC100用 にぎやかな環境向き

株式会社兼古製作所(ANEX) No.2145-L

良い点:先端キャップが付属している。

悪い点:誤動作が多い。実戦には不向き。
この測定の時はスイッチをこれに合わせて、金属プレートは触るとか触らないとか複雑。

AC200V:感度を「L」に切り替えても近づけただけで反応。

さすけ評価:🙅 操作が覚えられません

三和電気計器株式会社(sanwa) KD3

良い点:反応が正確に感じる。ボリュームによる感度調整が不要。

悪い点:電源操作を含め、スイッチを目的に応じて切り替える必要がある。
検電表示は弱い。

AC200V:試験環境では思い通りの反応で間違いが無かった。

さすけ評価:◎ 初心者でも使いやすそう
        ニューホース登場

株式会社カスタム (CUSTOM) V-17

良い点:直接検電「裸」では、比較的安定した動き。但し、直流検電は除く。

悪い点:電源操作を含め、スイッチを目的に応じて切り替える必要がある。
被覆検電「被」では感度ボリュームを回してもうまく設定できず反応してしまう印象。

AC200V:3相3線式の接触検電で、1本は200Vの表示が出たが、2本は100Vの表示。

さすけ評価:△ 安定感が、、、

長谷川電気工業株式会社 (HASEGAWA) HT-610α

良い点:反応する状況によって、誤作動としてもブザーの鳴動テンポが違うため、熟練すれば見分けがつくのかもしれない。

悪い点:検電器自体の電源スイッチが無いので、不意に反応することがある。
 使用環境に応じてしっかりと感度調整することが必要。
 ある程度の慣れが必要と感じた。

AC200V:被覆の上からはゆっくりと、端子に直接触れると早く鳴動する。
動作は安定しているように感じる。

さすけ評価:◯ 信頼関係を築いていく一本
        検電器の定番

日置電機株式会社 (HIOKI) 3481

良い点:ランプが点灯し作業の補助になる
安定感がある
先端がしっかりしているのでコンセントに当てやすい

悪い点:先端が割れないか心配。
しっかりと感度調整することが必要。
電池の消耗注意。

AC200V:感度ボリュームをLOWにしても、端子に触れる前から反応。
    説明書にある通りAC100V専用と思った方が良さそう

さすけ評価:◯ AC100V用 安定の一本
        検電器の新定番

ジェフコム株式会社 (DENSAN) SEC-901B

良い点:コンセントの検電時差し込んだまま手を離すことができる。
    ブレーカーのテスター棒を差し込む穴に先端を差し込むことができる
    接触・非接触含め検電には安心感がある。

悪い点:先端が金属のためショートや感電の心配がある。
    被覆検電部が太いため配線の密集しているところで活線が隣接していて、被覆検知部の上と下に活線が走ると反応しない。
    盤内などの被覆検電時、先端の金属棒がつっかえて被覆検電部に目的の配線を当てることができないことがある。
    
AC200V:試験環境では思った通りの反応で良かった。

さすけ評価:◎ シンプルイズベスト 熟練の一本
        いにしえの安定感

さいごに

低圧用検電器をいろいろと試してみました。
それぞれ特色がありますが、いかがだったでしょうか。
携帯性・使用感・正確さ すべてを満たすのは難しいです。
一時期数本の検電器を携帯して試していましたが、現在はSANWAのKD3とDENSANのSEC-901Bを胸ポケットに携帯して、機会があれば試してみています。

検電器を活用して感電事故の防止ができれば良いなと願います。

あくまで模擬環境や特定の環境での結果です。私個人の感想も入っており、実際の使用感とは異なることが起きると思いますのでご了承ください。

長い文章をさいごまで見ていただきありがとうございます。
みなさまの検電器選びの参考になれば幸いです。

2022/09/04/234500

低圧用検電器を比べてみた (紹介編)〜ペン型 検電器の比較〜

更新日 2022年9月4日

sasukedog.hatenablog.jp

はじめに

 仕事柄、普段あまり検電器を使うことがありませんでした。
検電確認の際には、ポケットテスター(HIOKI 3244-60)を常備しているのでそちらで測ります。
(テスターは常時携帯しているため、数か月が経つと時折測定レンジ選択ダイヤルの接触が悪くなることがありますので注意が必要です。安全を言うと検電器とのダブルチェックが望ましいです)
電気工事をメインとしている方々は当たり前に検電器を常備しているようなので、私も買って持っていました。
 改装中の事務所で、とあるコンセントの電源を落としたかったのですがどのブレーカーかはわかりません。これは検電器の出番と意気揚々と1つのブレーカーを落として検電してみますと反応があります。違うブレーカーを落としてみましたがこれも反応があります。どちらかのブレーカーのはずですが反応があります。結局ポケットテスターで電圧を測定しまして解決しました。
 検電器は正確に電圧の有無を教えてくれると思い込んでいたのは間違いと思い知りました。
使用した検電器には感度の微調整はついていないものでした。誤動作?により電気が来ていないにもかかわらず静電誘導によって動作したものと思われます。
この度いろいろな検電器を用意して自分の使用状況にに合った検電器を探したいと思います

検電器とは

目には見えない電気が通っているかを判別する道具です。
被覆の上からでも判別できる機能を持っているものもあります。
電気を検知すると音と光でお知らせする機能を持っているものが多いです。
(音響発光式検電器)
シールドが入った電線には反応しないようです。

コンセントなどの検電では金属導体を有する検電器(直接検電)と
導電性ゴムやプラスチック(短絡防止)で保護された検出部を持つ検電器があります。

検電は検電器を握りこむことによって微弱な電気がコンセントと体と大地を経由して電柱と電線を通ってコンセント流れるものを検出するという壮大な原理です(静電結合を用いた静電誘導による電圧検出)
詳しくは日置電機のホームページにあります検電器の原理をご確認ください
「HIOKI 02 02検電器の原理と使い方 検電器の原理」を検索してみてください

感電しないように自分の身を守るためのはずのものですが
検電器の誤検知(電気が来ているのに反応が無い)によって感電してしまっては元も子もありませんし
電気が来ていないにもかかわらず検知反応をされて振り回されるもの困ります
検電器によってどのように振る舞いが違うのか見てみようと思います。


検電器を使用する前には電池があるかチェックしましょう。
検電作業する前・後に既知の電源で動作確認をしましょう

注意

 実験では模擬環境での条件下での反応を見ていますので、実際の現場で必ずこの結果になるとは言えません。
購入した検電器の個体差によっては違う結果になるかもしれません。(個体差があっては困りますが)
 今回の実験では分電盤・自立盤のように活線が密集している場所での使用とは結果が異なるかもしれません。
 ここで紹介する検電器はごく一部のものです。世の中には多種の検電器が存在します。
 購入を検討される際にはこのブログの情報を鵜吞みにせず、周りの実際に検電器を使用している方の意見なども聞いてみてください。
 極力正しい情報をお届けできるように努めていますが、誤った情報がある場合があります。
 万が一、感電や機器の破損、工具の破損などが起きましてもこちらでは対処できません。恐れ入りますが自己責任にてお願いします。
予めご了承ください。

 主に交流のAC100V/200Vの検電を目的としています。高圧や車のDC12Vの検電などはお役に立てないと思われます。 

今回登場する検電器のラインナップ

使用した検電器


左から長い順に
共立電気計器株式会社(KYORITSU) KEW5711
株式会社兼古製作所(ANEX) No.2145-L
三和電気計器株式会社(sanwa) KD3
株式会社カスタム (CUSTOm) V-17
長谷川電気工業株式会社 (HASEGAWA) HT-610α
(※ MARVEL MT-6100の旧型)

日置電機株式会社 (HIOKI) 3481
ジェフコム株式会社 (DENSAN) SEC-901B
です

一部借りたものもありますが、なんだかんだでほぼ購入してしましました。
懐がさみしい状況ですhi

電池ボックスを開けたところ

検電器の紹介 (長い順)

共立電気計器株式会社(KYORITSU) KEW5711

FLUKEのFLK-2ACになんとなく似ている検電器です

KEW5711 パッケージ

ボール紙で出来た吊り下げ型のパッケージに入っています
中には製品とともに説明書も丸まって入っています

KEW5711 外観1

丸柱状なのでどちらが表とも言いにくいですが3方向の写真です
検知部は白い樹脂製となっていますその横には白色LED補助光源があります

握り部分の先端に緑色のボタンがあります
一度押すと先端ライトが点灯します。もう一度押すか電圧検知しなくなって30秒すれば消灯します。
1秒以上長押しするとピピッと音が鳴り高感度モードに切り替わります。
2秒間隔で赤色LEDが点滅します。もう一度1秒以上長押しするか45秒経過すれば低感度モード(通常状態)に戻ります。

低感度モード(Lo):AC90~1000V
高感度モード(Hi):AC20~1000V

試しに高感度モードにしてみますとAC100Vの配線から50mm程度近づけると検知しました
試験環境が無いですが、AC24VとかAC48V使用回路で使用するのか、壁裏の電線を探索するのに使うのでしょうか?

KEW5711 外観2

後ろのキャップを開けると単4電池がホルダーに収められた状態で2本出て来ます。
購入時には絶縁のためのシールが貼ってあるのではがして使います。

先端ライトは結構大きく、明るく点灯します。大きな単4電池を使用している分ボタン電池より有利ですね。

KEW5711 検知状態

どの検電器も木製の作業机になぜか反応しますのでその様子です
音は連続音で音も大きく、白い樹脂のところ全体で結構明るく点灯します。
写真では机が暗く写っていますが実際には他の写真と同じく周囲は明るい状態です。撮影しているカメラの絞りを絞らないと検電器が映らないほど明るいという事です。

Loモードで机に置くだけでは反応しませんが、手に持って先端を机にくっ付けると反応します。
Hiモードでは手にもって机に近づけると当てなくても空中で反応します。

株式会社兼古製作所(ANEX) No.2145-L

NO.2145-L パッケージ

吊り下げ販売ができるパッケージに入っており、台紙は説明書も兼ねています。
台紙は二つ折りになっていて、内側にも説明が書かれています

テスト用電池が内蔵されていてすぐ使うことができます。

No.2145-L 外観 1

表面には検知時の表示灯がありクリップがあります
クリップの下には発音用の穴もあります

側面には感度切替のスライドスイッチが有ります

No.2145-L 外観 2

検出部の先端は小さなマイナスドライバーの形状をしています。
先端にはキャップが用意されており先端を保護します。

クリップ部分が電池ボックスのふたも兼ねています。
LR44 2個で作動します。

スライドスイッチは「O」低感度(赤ランプ)
「L」中感度(緑ランプ・ブザー)
「H」高感度(緑ランプ・ブザー)
電源スイッチはありません。

側面には検電時に使用する金属片があります(AC直接検電時のみ使用しないとのこと)

裏面には銘板があります

No.2145-L 検知状態

どの検電器も木製の作業机になぜか反応しますのでその様子です
音は断続音ではっきりしています。音と同期して緑のLEDが点滅します。
「O」では反応がありませんが、スイッチを「L」か「H」に合わせると、手に持って先端を机にくっ付けると反応します。

三和電気計器株式会社(sanwa) KD3

KD3 パッケージ


2021年6月1日に発売された新しい検電器です
以前のKD2より操作しやすくなっているようです
紙製の吊り下げパッケージの表面に原寸大の検電器が印刷されています
中には紙の取扱説明書が丸まって入っています
50HZ/60HZ以外のインバーター回路の交流には反応しにくくなっているようです

KD3 外観1

先端は導電性ゴムとなっています
表面に大型のスライドスイッチがついています。

以前の物よりスリムになってデザインも良くなっているように感じます。
裏面には銘板があります

KD3 外観2


スイッチの表面には突起が4本あり滑りにくくなっています。

スライドスイッチをLOWに合わせるとピッと鳴り同時に検知赤LEDが点滅し、スライドスイッチ部に埋め込まれた緑のLEDが点灯します。
LOWに合わせると、裸充電部・裸線との接触検知動作になります。

スライドスイッチをHIGHに合わせるとピッピッと鳴り同時に検知赤LEDが点滅し、スライドスイッチ部に埋め込まれた緑のLEDが点灯します。
HIGHに合わせると、被覆電線(IV2mm絶縁電線相当)との接触検知動作になります。

オートパワーオフもあり、最終検知から5分後にピピピピー「・・・ー」V と鳴りLEDが消灯します。(一番右の写真)
オートパワーオフ後には勝手に再起動はしないので、電源を切って入れなおさなければいけません。
電源が切れているのに気づかないまま検電しないように注意が必要です。

KD3 外観3

裏面には注意書きと銘板があります。
電池ボックスは、他のボタン電池タイプのものがクリップを外して交換するものが多い中、電池ボックスをスライドして入れ替えるようになっています。
クリップが外れてどこかに行ってしまうということが起こりにくい構造になってます。
(折れてしまうとどうにもなりませんが・・・。)
クリップの表面には白地に赤のおなじみのSANWAの文字が
ポケットに入れるとsanwaの文字が見えるようになっています。
三和が好きな私は気分が上がります。

SANWA KD3 検知状態

どの検電器も木製の作業机になぜか反応しますのでその様子です
音は断続音ではっきりしています。音と同期して赤のLEDと電源の緑LEDが点滅します。LEDはスモーク色の筐体の中にあり通常は見えない少し控えめな存在です。
検電時に反応するとLEDは正面からはもとより、斜め横方向からでも確認できます。ただし真横まで行くと視認性が悪くなります。
スイッチを「LOW」に合わせても反応がありませんが、スイッチを「HIGH」に合わせて、検電器を手に持って先端を机にくっ付けると反応します。

株式会社カスタム (CUSTOM) V-17

V-17 パッケージ

吊り下げ販売できるパッケージに入っています
裏面に一般仕様と各部の名称などが書かれています
小さく折られた説明書が中に入っています。

V-17 外観1

検知部の隣にLED照明がありその隣に「検電」赤LED、「100V」緑LED、「200V」青LEDの表示部があります。
ライト点灯釦は押している間だけ点灯します。電池試験釦を押している間「100V」と「200V」のLEDが点灯します。
スライドスイッチは
「切」電源OFF。(オートパワーオフは無いようです。)
「被」非接触式検電モード。AC30~1000Vで電圧を検出します。
   裏のボリュームで感度を調節します
「裸」接触式検電モード。AC7~1000V、DC5~1000Vで電圧を検出します。
   検知器両サイドの導電性ゴムを触らないと測定できません。
   125V以下の検知で100VのLEDが点灯、125V以上の検知で200VのLEDが点灯するそうです

両側面には「各部の名称」では紹介がありませんが、「裸」モードで使用する導電性ゴムがあります。これを触らないと「裸」モードで検電できません。

V-17 外観2

先端のLED照明は小型のものが採用されています。

裏面には銘板と発音孔と感度調整ボリュームがあります。
感度調整のボリュームは手で回すことができます。
ボリュームを「LV」左方向に回すと感度が鋭敏になり、低い電圧で反応しはじめます
ボリュームを「HV」右方向に回すと感度が鈍感になり、高い電圧で反応しはじめます

クリップ部分のカバーを引き抜くと、ボタン電池が出て来ます
LR44ボタン型電池が2個必要です

V-17 外観3

照明釦を押してLED照明を点灯してみました。
また、電池テスト釦を押すと100Vの緑色LEDと200Vの青色LEDが点灯します。

v-17 検電動作

どの検電器も木製の作業机になぜか反応しますのでその様子です
音は連続音で控えめ(弱い)です。音と同期して赤の検電LEDが点灯します。
スイッチを「裸」に合わせても反応がありませんが、スイッチを「被」に合わせて、検電器を手に持って机に近づけると反応します。感度ボリュームが中間くらいで5センチほど離れていても反応します。(他の検電器は机に数ミリ~接触しないと反応しません)

DC検電は接触のみ(裸モード)。アースも必要。危険が伴います。

V-17にはDC検電ができると書いてあるにもかかわらず、説明書きからはどのようにDC検電すればよいのかわかりません。

V-17 カーバッテリー

試しにスイッチを「裸」にして検電器を車のバッテリーに当ててみましたが反応がありません。
AC検電のように当てるだけではダメなようです。

そこで、検電部の先をバッテリーの「+」端子に当てて、利き手の右手で検電器胴体の導電性ゴムを握り、左手でバッテリーの「ー」端子を触ると100Vの表示で検電できました。

あからさまに体に電気を通すのはあまり気持ちの良いものではないです。
DC5~1000Vと書いてありますが、1000Vは現実的ではないと思います。
根拠はありませんが、やってもDC24Vまででやめておいた方が良いと思います。

DC267Vが来ている装置があったので「+」端子と装置のボディ(「ー」)で試してみましたら200Vの表示で検電は出来ましたが、非常に危険に感じます。
直流の検電をされるのなら、長谷川電機のHTE-700Dのようにアース接続端子を用意されているものを使用するべきと思います。(HTE-700Dは被覆の上からの検電機能はありませんので被覆検電は出来ません)

1.5Vの乾電池4本直列につないでDC6Vにしてみましたが反応はありませんでした。
12Vでは反応するのである程度測定誤差はあるようです。

なお、DC回路の「被」モードでの被覆の上からの検電は出来ません。

ELPA V-17

この検電器はJAPPY(因幡電機産業株式会社)やELPA朝日電器株式会社)からOEM販売されています
JYAPPYの物はそのままのようですが、
確認したELPAの物は、説明書きなどの一般仕様はACのみ記載されており、DCの検電は触れられていません。(AC専用の位置づけでしょうか)
また各部の名称で、側面の導電性ゴムの記載が有りわかりやすくなっています。

コーナン(PROではない)で取り扱いがあります。(2022年8月)

長谷川電気工業株式会社 (HASEGAWA) HT-610α

HT-610α 外観 1

低圧検電器と言えばこれ!と言うイメージの逸品です

先端は導電性ゴムとなっています
検知時の表示部と発音孔に電池テスト釦が並んでいます。
釦を押すと表示灯が赤点滅し点滅と同期してピピピと音が鳴ります

HT-610α 外観 2

クリップを外すと、感度調整とボタン電池が出て来ます
ボタン電池はLR44が2個必要です

感度ボリュームは何度か調整した結果この位置となりまして、今回の実験はこのボリュームの位置で行いました
調整のボリュームを回すには小さなマイナスドライバーが必要です。
ボリュームを「LV」左方向に回すと感度が鋭敏になり、低い電圧で反応しはじめます
ボリュームを「HV」右方向に回すと感度が鈍感になり、高い電圧で反応しはじめます

2022年現在、後継機のHTE-610に変わっています
また、後継機でLED灯付きのHTE-610Lにはストラップ用の孔もあります(HTE-610にはストラップ孔がないです)。また感度調整は指で行えるようになっています

HT-610α 検電動作

どの検電器も木製の作業机になぜか反応しますのでその様子です
音は断続音ではっきりしています。音と同期して赤の検電LEDが点滅します。
検電器を手に持って先端を机にくっ付けると反応します。

MARVEL MT-6100

 この度紹介したものはHT-610αのOEM品で、MARVEL (株式会社マーベル)のMT-6100の旧型です。
現在は同じMARVELのMT-6100の型式のまま長谷川電気工業のHTE-610Yに切り替わっているようです。どちらも胴体は黄色です。
また、MARVEL MT-6100Lは長谷川電気工業のHTE-610L-RのOEMのようです。

コーナンPROで販売されています。(2022年8月)

日置電機株式会社 (HIOKI) 3481

最近電気工事屋さんに聞くとこれを持っている人が結構います。
やはり信頼と安定の日置なのでしょうか
私が使用しているデジタルポケットテスターは日置ですが、検電器はいかに?

3481 パッケージ


吊り下げ販売できるパッケージに入っています
小さく折られた説明書が中に入っています。

3481 外観1

先端は透明な樹脂製となっています。
丸い電源の押釦があります
裏面にはクリップと銘板があります

3481 外観2

先の細いものでお尻のロック解除釦を押しながら表面のフタをスライドすると感度調整のボリュームがあります。
ボリュームを回すには小さな+かーのドライバーが必要です
ボリュームを「+」右方向に回すと感度が高くなり、低い電圧で反応しはじめます
ボリュームを「ー」左方向に回すと感度が低くなり、高い電圧で反応しはじめます

説明書にAC100Vの検電を主としているとのことですので、AC200VやAC400Vを主に使う人には不向きかもしれません。

さらにフタをスライドするとボタン電池が出て来ます。
LR44ボタン型電池が3個必要です

この3481は電源を入れると白色LEDが点灯しますが、
別の検電器で3480という電源を入れると緑色LEDが点灯するものもあります
3480はLR44ボタン電池が2個で作動します。

3481 検電動作

どの検電器も木製の作業机になぜか反応しますのでその様子です
音は断続音ではっきりしています。音と同期して赤の検電LEDが点滅します。
検電器を手に持って先端を机にくっ付けると反応します。
感度調整をして感度を下げると反応しないようにもできますが、通常の検電動作も検電しにくくなってしまいますので使用環境によって再調整が必要となります。

マーベル MT-81L

マーベルのMT-81Lは、HIOKIの3481のOEMのようです。
電源ボタンがHIOKIの物は青色なのに対して、マーベルの物は黄色となっています。

コーナンPROで販売されています。(2022年8月)

ジェフコム株式会社 (DENSAN) SEC-901B

SEC-901B パッケージ

吊り下げ販売ができるパッケージに入っており、台紙は説明書も兼ねています。
台紙は二つ折りになっていて、内側にも説明が書かれています

現在はテスト用電池は付属していませんので別途購入する必要があります。(昔のパッケージには電池が付属していたものもあったようです)

20年以上前、私が最初に使った検電器がコレ。

SEC-901B 外観 1

表面には検知時のランプが点灯する黒色で透明な窓とクリップがあります。
クリップの下には発音用の孔があります

側面には電池チェックや直流検知器に使用する金属片があります
裏側には銘板があります

端子棒(検知子)はテスターと同じような金属棒のため、ブレーカーの保護カバーに開いているテスターの穴に端子棒を差し込んで直接検電することが可能。

SEC-901B 外観 2

クリップ部分が電池ボックスのふたも兼ねています。
LR44 2個で作動します
銘板にはSEC-901とあります。
旧型はSEC-900と言うのがあったようです

写真の一番右はSEC-901Bの古いバージョンと比べた写真です
検知時の発光部分のカバーが乳白色になっています。
手元にあるカバーが乳白色のものは今の物に比べて、若干感度が高くLEDの発光は優しく音は少し低く感じます。
電池カバーを兼ねているクリップが無くなってしまい電池がすぐに落ちてしまう状態です。

電池が減ると発光が弱くなります。

SEC-901B 検電動作

どの検電器も木製の作業机になぜか反応しますのでその様子です
音は連続音ではっきりしています。音と同期して赤の検電LEDが明るく点灯します。
検電器を手に持って胴体の金属部触った状態で、先端を机にくっ付けると反応します
検電器胴体の金属部分を触って感度を高くしないと反応しません。

数あるデンサンの検電器の中で、確認した時はこれだけがコーナンPROで販売されています。(2022年8月)

機能一覧表

 検電器を選ぶうえで、外観も選択肢の中にかかわってくると思います。
身に着けて動くのであれば携帯性の良さもかかわってきます、大きさや首から下げたり落下防止措置が図れるストラップ孔の有無も選択肢の中に入ってくることもあるのではないでしょうか。
もちろん基本的な検電性能も重要です。

各検電器の情報を一覧にしてみました

検電器 機能一覧

さいごに

各検電器の基本的な部分を見てきました。
ここまで見て、これに決めた!と言う人は居ないかと思います。
消去法でこれは無いかなと言うのが少しあればいいかなと思っています。

この次に実際のコンセントの検電を行ってみる実験編に続きます。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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検電器ラインナップ旧

2022/07/31/000731

音響装置 モーターベル (電鈴)と言えば

2022年7月17日

はじめに

 ベルと言えば、目覚ましについていたり、船や電車の発車報知(今時ないかな?)、就業時間の報知、電話の呼び出し音などに使われていると思いますが、一般的によく耳にするのは火災報知設備であったり非常警報設備などと思います。
普段は存在感が薄いですが、いざというときにけたたましくお知らせしてくれるベル(電鈴)を見てみようと思います

ベル

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8e/Kobishi_Electric_MSB-63A_fire_alarm_bell.JPG/675px-Kobishi_Electric_MSB-63A_fire_alarm_bell.JPG
ウィキペディア「電鈴」より

 塗装していない銀色のベルや黒色のものもあるようですが、よく見かけるのはこの赤色のベルですよね。
火災報知設備などではサイレンを使うこともあるようですがやはりベルが鳴ると何事が起ったのだろう?火事かな?避難しなくては!と気づかせてくれることと思います

 写真のベルには「KOBISHI ELECTRIC CO.,LTD. ALARM BELL」「MSB-63A」「24VDC」「SUPPRESSED & POLARIZED」
とあります
そして、ひし形のロゴマークから鳴動音が出ているような雷マークが描かれています
おそらくコビシは小菱と書き漢字の小をひし形にかたどったロゴマークではなかろうかと推測します。これに主力製品であるブザーやベルが鳴っているさまを模した他では類を見ない非常にユニークなセンスの良いロゴではないでしょうか

雷マーク

能美防災のFBM023を見てみる

FBM023を見てみる

 火災報知機メーカーの能美防災のベルを見てみます
一般的な赤い顔で円の直径が150mmのベルです
ラベルからすると定格は電圧DC24Vで電流は10mAのようです
裏側にはベルを壁に引っ掛けるための金具がついています
赤色に塗装されたゴングの内側にハンマーとモーターが収納されている箱が見えます
モーターが回ることによりハンマーがゴングを打ち鳴らす構造になっていると思われます
このモーターの動作電圧によって他メーカーなどでは駆動電圧がDC12V・DC24V・DC100V・AC100Vなどが販売されているようです。

ひし形のロゴ

裏面をよく見ると先ほど見たのと同じようなロゴが刻まれています
小さいひし形にCHINAの刻印があります

裏ブタを開けてみる

裏ブタを開けてみるとハンマーにモーターとバネが見えます
モーターは昔工作で使っていたような小型のものです

左が上がってる、右は下がっている

モーターに取り付けられている軸にバネの先の針金が余裕をもって巻き付けられているのですが
プラスチックの中央に掘られた溝がモーターの中心軸とはずれて偏心しているため(クランクシャフトのようなイメージ?)モーターが回転するのに合わせてハンマーが上下します。
これによってゴングを叩くのでベルが鳴るようです。

違うベルの裏面

小さいひし形にJAPAN

違うメーカーのベルです。
見えにくいですが、こちらの裏面にも小さいひし形にこちらはJAPANの文字も添えられています。
 先ほどの物より古そうに見えます

裏ブタを開けてみる

裏ブタを開けてみますと、ハンマーにモーターと板バネが見えます

左が上がってる、右は下がっている

モーターに取り付けられている軸に対して斜めの板が取り付けられています。
この板によって板バネの先端をはじくようになっています。
モーターが回転するのに合わせてハンマーが振られます。
これによってゴングを叩くのでベルが鳴るようです。

コビシ電機

最初のベルのラベルに書かれていたコビシ電機について調べてみました

サクサプレシジョン株式会社のホームページサクサグループホームページ
サクサホールディングス株式会社「第5期決算報告書」2007年12月15日
を参照。

1952(昭和27)年 8月 コビシ電機株式会社設立
2006(平成18)年12月 コビシ電機株式会社と田村大興ホールディングス業務提携
2007(平成19)年 4月 サクサホールディングス株式会社は、コビシ電機株式会社との資本提携に伴い同社株式を取得し、連結子会社
2007(平成19)年10月 田村大興ホールディングスがサクサホールディングスへ商号変更
2009(平成21)年 1月 コビシ電機株式会社とユニオン電機株式会社合併発表
2009(平成21)年 4月 コビシ電機株式会社とユニオン電機株式会社は、コビシ電機株式会社を存続会社として合併し、屋号をサクサプレシジョン株式会社に変更

サクサプレシジョン株式会社ホームページのお知らせより
2022(令和4)年1月1日 サクサプレシジョン株式会社はサクサテクノ株式会社と合併しサクサテクノ株式会社がサクサプレシジョン株式会社の権利業務を承継して存続しサクサプレシジョン株式会社解散

とありまして、現在はコビシ電機では無くなってしまっているようです

ベルは 3型 4型 6型とラインナップがあり
3型はゴング径が76mm、4型は101mm、6型は150mmのようです
3インチは76.2mm、4インチは101.6mm、6インチは152.4mmですので数字はインチ数をなぞらえていると思われます

また、パナソニックで廃番となった機器組み込み用のブザー(EA・EBシリーズ)の一部代替品も制作されているようです

かつてコビシ電機の時代には、家庭用や事務所用の防犯警報通報装置やテンキーリモコンやICカードリモコン、110番通報装置などを発売していたようです。

藤倉電機工業株式会社

 ホーチキなどのベルはこちらの藤倉電気工業株式会社様の製品とよく似ています。

さいごに

 時代は移りゆきますが、ベルは今も昔も変わらず私たちの身近にあって地道に生活を支えてくれています。

避難訓練の始まりの合図はベルで始まりますよね
前に幼稚園に伺っていて作業していた時のこと、地震が起こったことがありました。
私はあわてて園庭に逃げ出しましたが、園児たちはと言うとさっと机に下で身を寄せ合ってじっとしていて、私自身は非常に恥ずかしい思いをしました。
地震であれ火事であれ、日ごろからの訓練って大事だなと痛感しました

みなさん、いざというときの訓練しています?  

最後までご覧いただきありがとうございました

この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「電鈴」を素材として二次利用しています。

2022/07/17/434321

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カーラジオをワイドFM(FM補完放送)対応に交換してみた ~トヨタ アクシオ~ダイハツ ミラ~

はじめに

かれこれ2年ほど前に、トヨタカローラアクシオ(NZE141)と、ダイハツのミラ(DBA-L275S)のカーオーディオをワイドFMに交換した時の記録です

注意:恐れ入りますが、このブログを見て作業される場合は適合の確認なども含めて自己責任にてお願いいたします。

トヨタ カローラアクシオ

 カローラアクシオ(NZE141)H21年登録のカーオーディオを交換します。
納車時から取り付けてあった純正カーオーディオ CT-W58(純正品番:08600-00H30 富士通テン)を、ワイドFM対応の純正カーオーディオへ交換します。
 インターネットオークションにて、CP-W66 純正品番:08600-00P10 (パイオニア DEH-8068ZT) を購入しました
こちらのカーオーディオのラジオアンテナ入力は現状のカーラジオのJASO規格ではなくトヨタが採用している新しい形状の物でしたので、変換コネクタが必要となりました。
 トヨタのディーラーへ行きましたが部品は置いてなく、アマゾンで購入することができました、コネクタの純正品番は08663-00530です。

カーオーディオを交換してみる

 カローラのパネルを外しねじを外してオーディオを取り換えます。
取り付けてある金具はそのまま使えたと思います。

CT-W58を取り外す


純正カーオーディオ同士の交換ですので、古いオーディオから抜いたコネクタをそのまま新しいオーディオに差し込むだけです。
アンテナ入力部分はアマゾンで入手した変換コネクタを取り付けます。

CP-W66を取り付ける

デザインや色合いも落ち着いた感じでよかったです。
ワイドFM対応にすることができました。

ダイハツ ミラ

 ダイハツ ミラ(DBA-L275S) H20年登録のカーオーディオを交換しました。
 純正カーオーディオ(86180-B2300 ASAHI CORPORATION)でパネルと一体になった風貌です。
CDを読み込まなかったり、液晶バックライトが点灯しなくなっていました。
 インターネットオークションでダイハツ純正オーディオ(純正品番:08600-K9031 KENWOOD CUK-W66D)を購入しました。
こちらはワイドFMが95.0MHzまでではなく、ガードバンドである99.0MHzまで受信できるようになっています。

カーオーディオを交換してみる

 ミラのパネルを外してオーディオを固定しているねじを取り外します。
カーオーディオを固定してあった金具を取り外して、交換するオーディオに取り付けます。角度調整が難航した記憶があります。

パネル取り外しかけの写真と、パネルを外した写真

今までが一体感のあったパネルだったので、新しいオーディオを取り付けますが隙間ができました。
もしかすれば、専用の2DIN用パネルがあるのかもしれませんが、そこは気にしないことにしました。
 接続しているコネクタは同じものでしたので差し替えるだけでした。
アンテナのコネクタも同じもの(JASO)でしたので差し替えるだけでした。

オーディオを外した写真と交換後の写真。オーディオのパネル周囲に隙間が多々あります。

こちらも隙間を気にしなければ、ワイドFM対応になってよかったです。
ただ、時計表示の文字が小さいので見えにくいのが難点です。

さいごに

 交換から2年ほど経過しましたが、カーオーディオには何の不具合もないです。ミラの車体の方は少しミッションがおかしくなっています。

 カーオーディオは純正が使いやすいと思っております。
大型のロータリエンコーダで音量調整ができますし、比較的直感的にダイレクトで操作できますし表示も落ち着いた感じで良いです。
ワイドFM化対応も、コンバータもよいのですがやはり元から対応しているものが安定していて良いかなと感じます。

 カローラアクシオは、フィルムアンテナなのですが、ミラは昔ながらの金属のロッドアンテナがついています。アンテナの具合なのか受信部の設計なのかはわかりませんがKENWOODの方が耳が良いような気がいたします。

夏の時期はEスポが出れば遠くや海外のFM局も聞こえてきたりします。
日本では放送されていない95MHz~99MHzの間(この記事ではCUK-W66Dのみ対応)で海外のFM局が聞こえてくることもありました。
車での移動先でどこか聞こえないかなと周波数をひとつづつ変えて、新しい放送局との出会いを探しております。ラジオ聴取がまた一つ楽しくなりました。

最後までご覧いただきありがとうございます

2022/07/11/000000

sasukedog.hatenablog.jp
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アイホン MY-2MCU と MK-DAC と IE-8MD の通話音が小さすぎる

2022年7月10日

はじめに

 アイホンのカメラ付きドアホンシステムで、通話音が小さい不具合があるとのことで調べてみた状況です
 取り付けてすでに20年ほどたっているようです

 間違った記述があることもありますので、予めご了承ください

状況

アイホン
白黒カメラつき玄関子機 MK-DAC 2台
白黒テレビモニター MY-2MCU 1台
増設白黒テレビモニター MY-2HCU 2台
ワンタッチドアホン親機 IE-8MD 1台
ワンタッチドアホン増設親機 IE-8HD 3台
の構成です

 MK-DAC から呼び出しをした際に、不明瞭ながら映像は出て呼出音は鳴るものの
通話の音声が小さく聞き取れないし聞こえないというものです
これは MK-DAC 2台ともです

 室内のIE-8MDとIE-8HD間の呼び出し通話は問題ない状況です

写真

MK-DACIE-8MD と MY-2MCU

今回の機器構成の主要製品です

MY-2MCU と MK-DAC と IE-8MDの中

各機器を開けたところです

結線図と測定値などの図

各機器の機器構成の概略を図に起こしてみました。結線と今回の機器の電圧測定値も記載しています

考察

 IE-8MDの故障の判断のため、玄関子機接続部分をMY-2MCUから切り離して、別途用意した通話用玄関子機IF-DAをIE-8MDへ接続してみました。
すると問題なく呼び出し通話をすることができました。

 MY-2MCUに接続されているMK-DACを通話状態にして、マイクとスピーカーを手で覆ってみるとハウリングを起こしました。
マイクとスピーカ自体は正常なようです。
白黒玄関子機MK-DACをカラーモニターJB-MUに接続し親機IE-8MDと接続してみると、違和なく動作しました。音声も通常の大きさで聞こえます。(本来白黒モニターに接続するべきですが、手元にJB-MUしかなかったためカラーモニターで判断しました)

 ここから先は推測ですが、どこかしらの不具合でMY-2MCU内の疑似玄関子機への変換部分(通話用の親機に対して通話用の玄関子機が接続されているように振る舞う)で音声が弱ってしまっているのでしょうか。
 ほかの機種でも、モニターを経由してドアホンと接続するタイプ(MY-2MU)で同様の音が小さい症状が出ていることがあるようです。

基盤にボリューム(VR1)がありましたので音が大きくなるかなと思いまわしてみましたが、映像が乱れただけで音声に変化はありませんでした。

対応

 アイホンではすでに白黒モニターシステムの修理対応を終了してしまっているようですので、修理は出来ないと思われます。
ホームページの修理対応終了の一覧に品番が出ています。
 (MY-2MCUは2008年に製造終了)

 家庭用の規模で納まるのであれば、家庭用のカメラ付き玄関子機と親機の組み合わせでの更新もよいかとおもいます。

 今回の場合、IE-8MDとの組み合わせで4か所で呼び出しを受けることができますので、家庭用での対応は難しいです。
 MY-2MCUの後継機種と言うとJB-MU と JB-DAP のカラーモニターシステムとなりますが、カメラ付き玄関子機が1台しか接続できないうえに増設モニターも2台までとなっており、さらにこちらもすでに廃番となっており後継機が見当たらない状況です。

 お金をかけないようにするのであれば、システムのグレードダウンとなりますが、カメラ付き玄関子機とモニターを廃止して通話用玄関子機IF-DAを2台用意して、音声通話のみで対応するしかないかもしれません
IE-8MD、IE-8HDはまだ販売中ですので、こちらも年月が経っているので更新をしておいた方が良いかもしれません

 予算が取れるのであれば、配線や機器構成から変わってしまいますが、IPネットワーク対応インターホンシステムやセキュリティインターホンJPシステムの提案を検討する必要があるかと思います。

さいごに

 このモニターシステムに似ているものに サクサの白黒モニターシステム TM-22(MY-2MUの逆行補正無?) と DR-62C や サクサのカラーモニターシステム TM-23(JB-MU?) と DR-63C などのように、ビジネスホンとの連動もできる、柔軟性のあるものがあったようです
 需要的にむつかしいのかもしれませんが、後継機種が出てくればいいのになと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
修理の際などの何かの手掛かりになれば幸いです
誤った状況や記載がある場合がありますのでご了承ください

2022/07/10/171000