- はじめに
- 注意
- 美和ロックEC ALA3N (ケース部分)パナソニック接続用を見てみる
- EC ALA2N(廃番品)パナソニック専用
- EC ALA(ECシリンダー、U9シリンダーほか用)標準品
- ALA(ディスクシリンダー用)標準品
- だるまの向き
- 電気錠操作盤での自動施錠不良の対応
- さいごに
はじめに
パナソニックの電気錠操作盤に接続できる電気錠で、美和ロックのALAのケースを見てみたいと思います。
ここでは取り上げていませんが、ALAはレバー式のドアノブを取り付けて使用します。
主に伝えたいことは、装着するシリンダーによってケースが決まることです。お互いの互換性が無く間違いに気づいて注文しても随分と待つこととなりますので注意が必要です。
注意
個人的興味の元ブログを書いております。
正確な情報を心がけてはいますが、間違っていることもあります。
もし、参考とされる場合は自己責任にてお願いします。
美和ロックEC ALA3N (ケース部分)パナソニック接続用を見てみる
EC ALA3Nはパナソニックの電気錠操作盤用の電気錠でALAの標準品にアース線が追加されています。
外観は標準品と変わりありません。
コネクタを見てみますと緑のアース線が追加されています。
追加されているアース線とボディの間の抵抗値を測定してみました。4.8Ωでした。
ソレノイド・開扉検出・施解錠状態信号部分の接続ピンは標準品と同じです。
なお、現在写真にあります黄色いクリップで挟んで9芯のコードが出ている「2ジガワコード 9R」は現在付属していません。必要であれば別途購入です。
パナソニックの電気錠制御盤と接続するには電気錠接続用アダプター(2線-9線変換用)EK3760が別途必要です。
フロントとストライクです。標準品と共通と思われます。
フロントにはMIWA AL-02 と彫り込まれてあります。
注意書きに 「フロント板の取付には必ず製品に添付のフロント取付用のネジをご使用ください。長いものを使用されますと故障の原因となります。」と書いてありますが、まさにこれで長いビスを使ってしまい壊してしまった経験があります。
左の写真は底面から見たものです。写真の中の左の筐体は四角い窓から軸が覗いて見えます。中央の写真はこの筐体を開けた状態です。筐体の一番下に注目してください。ちょうどねじの穴の先に軸があり、長いねじを使用すると軸を押し込んで壊してしまいます。
右の写真は同じALAではありますが先ほどのネジ穴の先の軸が無く空洞となっています。注意書きだけでは私のように壊してしまうので、内部構造の対策をされたものではないかと思います。
EC ALA3NはU9シリンダーをはじめ、ディスクシリンダー以外の取付対応シリンダーを装着できます。
ディスクシリンダーを装着しても使えません。
電気錠が壊れてケースのみ手配した時にマスター組してある現場で現地のシリンダーを継続使用する場合、シリンダーのタイプが違うと取付できないこととなります。
ケースのみの部品品番(バックセット64の場合)「MIWA ALA3N.ECCS BS64」通常1か月ほど納期がかかります。(写真にあるストライクや2ジガワコード9Rは付属していません)
EC ALA2N(廃番品)からの取替の場合は、別途パナソニックの電気錠接続用アダプタ「EK3760」の購入が必要です。
新規で購入する場合は、
美和ロック U9 ALA3N 20-1 バックセット(BS):64mm 扉厚:33~41mm ドアノブ仕上げ:アルミシルバー(SV)
施解錠:U9シリンダー+サムターン
などがあるようです。取り付けるドアや要望によって注文内容は変わってきます。
EC ALA2N(廃番品)パナソニック専用
2013年3月に廃番となっています。
美和ロックのALAにパナソニック電気錠操作盤用の2線変換アダプタを内蔵した電気錠となります。
壊れた電気錠を開けてみますと、左上に正方形の小さな基盤が入っています。これで2線に変換しているようです。(写真左)
現在の電気錠接続アダプター(EK3760)は細長い外観ですが、正方形に近い外観となると、昔のGOALの「2線式変換アダプター」(廃番)(写真右)を思い出します。
それにしても基盤には細かい電子部品が所狭しと並んでいます。左の写真は基盤の表面で、右の写真は基盤の裏面です。
EC ALA(ECシリンダー、U9シリンダーほか用)標準品
標準品のEC ALAです。U9シリンダーをはじめ、ディスクシリンダー以外の取付対応シリンダーを装着できます。
ディスクシリンダーを装着しても使えません。
電気錠が壊れてケースのみ手配した時にマスター組してある現場で現地のシリンダーを継続使用する場合、シリンダーのタイプが違うと取付できないこととなります。
ケースのみの部品品番(標準品バックセット64の場合)「MIWA ALA.ECCS BS64」通常1か月ほど納期がかかります。
美和ロックの電気錠制御盤をはじめとする各社のALAに対応する電気錠制御盤に接続して使用します。
パナソニックの電気錠接続用アダプターEK3760の接続可能電気錠の一覧には標準品のALAは載っていません。
EC ALAの中を確認する
EC ALAのケースの中を確認してみます。
EC ALA2Nで基盤があったところにリミットスイッチが有ります。
このスイッチで現在施錠中か解錠中かの状態を出力します。
このスイッチを押すために、だるまの部分から金具が延びています。
ALA(ディスクシリンダー用)標準品
標準品のALAです。ディスクシリンダー(DS)専用です。U9シリンダーなどを装着すると、電気制御しても全く動きません。
電気錠が壊れてケースのみ手配した時にマスター組してある現場で現地のシリンダーを継続使用する場合、シリンダーのタイプが違うと取付できないこととなります。
ケースのみの部品品番(標準品バックセット64の場合)「MIWA ALA.CS BS64」通常1か月ほど納期がかかります。
美和ロックの電気錠制御盤をはじめとする各社のALAに対応する電気錠制御盤に接続して使用します。
パナソニックの電気錠接続用アダプターEK3760の接続可能電気錠の一覧には標準品のALAは載っていません。
だるまの向き
EC ALAとALAの違いは装着できるシリンダーが違いますが、鍵が回すだるまの形状が異なっていますので比べてみます。
EC ALA
シリンダーで鍵を抜き差しする際には、必ずシリンダーのテールピースは横向きとなっています。
解錠状態(写真左)から左に回すと施錠状態(写真右)となりますが、回転する角度は30度ほどです。抜き差しするときにはテールピースが真横の向きになります。
ALA
ディスクシリンダーにカギを差し込むと、縦向きにカギの先端が出て来ます。
解錠状態(写真左)から左に回すと施錠状態(写真右)となりますが、回転する角度は30度ほどです。抜き差しするときにはテールピースが垂直の向きになります。
電気錠操作盤での自動施錠不良の対応
電気錠操作盤にて自動施錠ができない症状が起こったことがあります。扉のドアとドア枠との隙間や建付けをチェックしましたが、問題ありません。
サムターンを回して解錠して、扉を開けて閉めても施錠しません。
調べてみると、閉扉信号が出てすぐに施錠をしようとするのですが、その通電時間が短すぎて施錠できないまま解錠状態で取り残されるようなのです。閉扉信号は磁石を検知しているので実際には扉が閉まる寸前から扉が閉まっているという信号を出力しますので施錠することができません。
電気錠操作盤WQN4133WKと電気錠ALAと電気錠接続アダプターEK3760の組み合わせでした。
ディプスイッチの変更 0秒->2秒へ
ディップスイッチの設定にてDS1-3で「閉扉後施錠タイマー」と言うのを本来「0秒」で設定を推奨されている事を、「2秒」に変更しました。念のため電源を切ってスイッチを変更しました。これによってしっかり扉が閉まってから施錠するようになり、きちんと施錠できるようになりました。ただ、2秒の設定と言いつつ2秒も経たないのに施錠しているので、何かしら電気錠操作盤の不具合が起きているのではないかと思いましたが、ひとまずこの状態で使ってみることとしました。
さいごに
ALAを見て来ました、一般住宅などの玄関や勝手口でよく見かけます。修理などで交換される際には、シリンダー要注意です!
鍵は専門ではないためわからないことだらけです、注文間違いなどで過去に苦労したことを基に書いてみました。
さいごまでご覧いただきありがとうございます。
2023/08/12/234500