さすけ のインターホン ブログ

趣味のインターホンに関することを中心に書き綴って行きます

門扉用の電気錠 GOAL P-EGLL 5 とパナソニックのEK3740Kを見比べてみる。National MM2 EK3741 EK3742

はじめに

 既存の昔ながらの黒い門扉に電気錠を取り付ける事となりました。門扉と言えばやはりパナソニックのEK3740Kだなと思っていたのですが、ドアクローザーもついて無く空錠(施解錠機能は無く 風などでドアが開かなくするもので、ドアノブを回すなどして扉を開けるもの)が別途必要とのこと。空錠が不要な門扉用電気錠を探しましたところ、GOALのEGLL(現行品)が合いそうだという結論になりました。
このEGLL 未確認ではありますが、錠前のケース部分はプッシュプルハンドル付き電気錠EK3741(廃番)とよく似ています。すでにEK3741関連の部品は手に入りませんのでもしEK3741のケース(電線がつながっている錠前本体部分)が調子悪い場合に使えるものなのか判断する材料にもなればとおもいます。
申し訳ありませんが手元にEK3741が無いので互換性があるのかの判断まではつきません。

おねがい

 正確な情報を心がけていますが、間違った内容が含まれている可能性がありますので、予めご了承ください。
 個人的興味の元、ブログを書いております。参考にされる際には自己責任にてお願いいたします。

機器構成

 今回取り付ける機器は、GOAL P-EGLL-5で内側はコインロックではなくサムターンとしました。(コインロック式はP-EGLL-54です。)こちらの扉は表から容易に手が入る構造ではないためです。電気的に施解錠する電気錠操作押釦の設置は見送りました。
 通電金具はGOAL純正のRCL-1FTなどではなく、パナソニックのEK9084としました。色合いや見た目が門扉にしっくりくるためです。また、扉を開いたときの門扉と壁の隙間が少ない事もあり、現物を当ててみての取付位置の判断も致しました。
 電気錠制御盤はGOALのRCB-601-Nを埋め込んで取り付ける事が困難でしたので、パナソニックのWQN4503Wを選びました。

通電金具 パナソニック EK9084

通電金具 EK9084 その1
通電金具 EK9084 その2

 通電金具です、片側は黒の四角いプレートから配線が出ており扉内を通す用の配線の余長があります。スプリング状のコイルの中を配線が通ってスイッチボックス用の金属プレートに取り付けられた四角いプレートとつながれています。建物から来た電線とつなぐだけの配線が出ています。
 箱のラベルには、品番:EK9084、品名:通電金具、備考:EK3740 EK3741 EK3742 と明記されています。

門扉用電気錠 GOAL P-EGLL-5 を見てみる

GOAL P-EGLL-5 その1

 箱を開けると、ケース・レバー・シリンダー・サムターン・ストライク・ねじが出て来ます。
ケースには2芯の配線とその先には2ピンのコネクタ(美和ロックの電気錠でもよく見かけるもの、オス側)が取り付けてありますが、接続する先のメス側のコネクタ(2ジガワコード2R)は付属していません。

 フロントは黒染めのプレートになっており「GOAL EGL」と刻まれています。

 レバーの貫通部分は四角い軸を通すようになっていますが、その上下には横長の溝が切ってあり中の機構を押すとレバーを操作したように四角い穴も回転します。この溝がナショナルのEK3741、EK3742のプッシュプルハンドルに対応できるのではないかなと思いますが、いかがでしょうか?
 レバーを操作してもロッキングボルト(グレーの三角にとがった突起の大きい方)が引っ込むわけでは無く、ロッキングボルトが自由に動くようになります。レバーを下げても思うほど下がらずしてロッキングボルトが自由に動きます。
他ではあまり見ない機構となっています。

GOAL P-EGLL-5 その2

ケースにレバーを付けてみました。右の写真はレバーとシリンダーを付けストライクを配置してみました。

GOAL P-EGLL-5 その3

シリンダーはGOALのピンシリンダーが付いています。ケースの施解錠する軸はマイナスの棒形状となっています。サムターン側でよくあるものは先端が+形状となっていますが、このサムターンはマイナス棒形状となっており、施解錠する際には少し空転したのちテンションがかかり施錠・解錠します。
 施錠はデッドボルトが出るタイプではなくロッキングボルトが動かなくなるようにケース内に突起物が出ます。この際にレバーハンドルも固定されて動かなくなります。
 尚、開閉信号はロッキングボルトの上にありますトリガーを押すことにより閉扉信号が入ります。

GOAL P-EGLL-5 その4

左がGOAL EGLL 右がPanasonic EK3740Kです。
パット見た目はよく似ていますが、機構が違います。

フロントパネルの色はEGLLは黒に対して、EK3740Kはステンレスの生地色。
底面側面ともによく似ていますが、EK3740Kはレバーハンドルや押板を取り付けて動かす機構がありません。レバー取り付け部分の穴のところをよく見ると違いが判るでしょうか?

GOAL P-EGLL-5 その5

左がGOAL EGLL 右がPanasonic EK3740Kです。
フロントのネジを外してパネルを取ると筐体が出て来ます。この状態でロッキングボルトを取り外して向きを変えたり、ラッチの向きを変えて扉の開き方向に対応します。
 ロッキングボルトを抜いて中を見るとEGLLには細長い突起が2本出ていますが、EK3740Kには出ていません。EGLLのレバーハンドルを操作するとこの突起は引っ込みます。また、外したロッキングボルトの側面を見ますと溝が掘ってあり、使用する状態でこのロッキングボルトは溝に突起がはまって真っすぐ引っ込むことしかできなくなります。扉を閉めると風圧などでは勝手に開かなくなります。ロッキングボルト自体を見比べてみるとEGLLとEK3740Kでは同じものに見えます。

EK3740にはこの突起が無いので風圧などで扉が開く可能性があるので、空錠との組み合わせが必須です。取り付けられるのであればドアクローザーがあっても良いかもしれません。

 一番右はロッキングボルトが差し込んである穴の上部に四角い突起物が出ています。これは施錠した場合にロッキングボルトが引っ込まないように固定するものとなります。扉を閉めてラッチが引っ込んだ状態でなおかつ、ロッキングボルトがストライクの穴の中に出きった状態のときに施錠すると出ます。

P-EGLL-5を取り付けてみる

P-EGLL-5

 門扉に取り付けてみましたが、色合いも調和がとれており動作もスムーズで良かったのではないでしょうか。

【参考】ナショナル National MM2

MM2

フロントにMM2と刻印されたものです
中を見ていないのではっきりしたことが言えないのですが、EK3741なのかな?と思っています。

 画像検索するとサッシメーカー向けなのかわかりませんが、EK3743B091やEK3823B091やKUH60など気になる商品が出て来ます。電気錠は専用防水コネクタの加工がされているようです。(出てくる商品は架空販売サイトの可能性がありますので注意が必要です)

さいごに

 P-EGLL-5とEK3740Kを見比べてみました。
EGLL-5とEK3740Kは互換性がありませんが、EGLLとEK3741は中のケース部分の互換性があれば良いなと思った次第です。
 このブログがどなたさまかのお役に立てれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。


こちらの関連記事も参考になればと思います。
sasukedog.hatenablog.jp

sasukedog.hatenablog.jp



2023/07/09/123740