さすけ のインターホン ブログ

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【実験】続・パナソニック(松下電工)電気錠操作盤WQN4503Wを味わってみる~電気錠操作押釦 EK3850W 門扉用電気錠 EK3740K を接続~ QDN-112

sasukedog.hatenablog.jp

はじめに

 先日パナソニックの家庭用電気錠操作器 WQN4503Wの動作実験を行いましたが、今回はその続編となります。
 電気錠操作押釦 EK3850Wと 門扉用電気錠 EK3740Kを接続して基本動作を見てみようと思います。

注意

 WQN4503Wについての実験を行っています。
他の電気錠操作盤 WQN4103W・WQN4133WK・WQN45331Wと同じ動作なのかはわかりかねます。
 正確な情報を心がけていますが、間違った内容が含まれている場合がありますので、予めご了承ください。
 個人的興味の元ブログを書いています。もし参考にされる際には自己責任にてお願いいたします。
 機器が壊れたり壊したり損害がありましても一切対応できません。
 実験は一時的に機器を動作させているだけです。ブログ上で動いたというのも数分間だけです。機器に負荷がかかって寿命を縮めたり負荷がかかっている場合もありますのでご理解ください。

門扉用 本締電気錠 EK3740K (2線式)を見てみる

EK3740Kを見てみる 1

 箱の中には 取付型紙 施工説明書 通電金具(EK9084) 電気錠本体 受箱 受座
鍵 シリンダー カラー コインサムターン などが入っています

EK3740Kを見てみる 2

シリンダーは黒色に染められていて PANASONICと刻印がありますGOALの 6本ピンシリンダーによく似ています
コインサムターンにはスライド式のふたが付いています。

EK3740Kのシリンダーとサムターン

付属品にレバーハンドルなどはありません。

EK3740Kの施工説明書を見てみますと、門扉の把手は必ず空錠(ラッチ式のGOAL:LY、美和ロックのL0)と組み合わせてください。とあります。
側圧がかかっていると施錠できなくなるようです。

 ケースには 
Panasonic [2線式]本締電気錠(門扉用)
品番 EK3740K
定格電圧 DC24V
定格電流 0.35A
パナソニック株式会社
220125-4

と書いてあります。

EK3740Kを見てみる 3

 ケースの上部は継ぎ目を防水処置されています。
 フロントには青色の保護シートが貼られています。使用時にははがして使用します。はがすと銀色の素地が出て来ます。
Panasonic EK3740」 と刻印されています。
以前のEK3740のフロントには「National MM2」 と刻印されていたのではないでしょうか。

フロントのパネルを外すと、小さな三角の突起のトリガーと呼ばれる部品と、大きな三角の突起のロッキングボルトの向きを変えることができて、扉の開く向きに対応させるとができます。

別のメーカーにはなりますが、錠前本体はGOALの本締型 P-EGLD-54 (パナソニック電気錠操作器対応の2線式電気錠)になんとなく似ているような気がします。(P.565)

プッシュプル付き電気錠 MM2型

すでに廃番ですがプッシュプルハンドル付きの電気錠セットもあったようです。
(松下電工 EK3741 プッシュプルハンドル付き電気錠 MM2型 両開きセット 施工説明書)
(松下電工 EK3742 プッシュプルハンドル付き電気錠 MM2型 片開きセット 施工説明書)

別のメーカーでかつ押し板ではなくレバーハンドル付きではありますが、錠前本体は GOALのレバーハンドル型P-EGLL-54 (パナソニック電気錠操作器対応の2線式電気錠)が似ているような気がします(P.565)。EGLL-5にすると、内側がコインで回すサムターンではなく、指でつまんで回すサムターンとなるようです。

電気錠付き門扉

こちらもすでに廃番ですが、電気錠付きの銘名門という門扉もあったようです。
(松下電工 DQ4186EA 銘名門1型 電気錠付き 施工説明書)
松下電工 DQ4186EAK 銘名門1型 電気錠付き 施工説明書)
松下電工 DQ9311A 電気錠用プッシュプルハンドル施工説明書)
松下電工 DQ4086EA 条名門2線右扉08-16電気錠付)

四国化成の門扉を見てみる

四国化成の門扉

扉には押し板があり、押し板を押すか引かないと扉は開け閉めできません。
門扉の内側には扉に押釦があります。
押釦はIDEC(和泉電気)のABWと書いてありますので、現行品で言うとABW110B-MAU(MAUは金接点で微小接点対応)あたりではないでしょうか。
スイッチの配線はシークレットスイッチに接続されています
詳細はEK3822Bの過去ログを参照願います

ロッキングボルトを抜いたところ

錠前のフロントを外しロッキングボルトを抜くと、穴の上と下に突起が出るのがわかります。
上側は施錠すると突起が出て来てロッキングボルトが引っ込まなくなるようです。
下側はEK3740Kには無い機構で、押し板を操作すると突起が引っ込み、ロッキングボルトが自由に動いて扉を開けることができます。突起が出た状態ではロッキングボルトがまっすぐ動くことしかできず、閉扉は出来るけれども扉を開けることができないようです。


電気錠操作押釦 EK3850W を見てみる

 電気錠操作盤に接続できる電気錠操作押釦です。
2本の線だけで、施錠・解錠操作、開戸表示、解錠表示ができます。
 

EK3850W を見てみる 1

 箱はおなじみの青色ストライプの箱です。
中を開けるとニューコスモ ワイド21のプレートに対応した造りの製品が出て来ます。
 開戸表示・解錠表示・施解錠釦があります
裏面には

Panasonic
電気錠操作折押釦(2線式)
(開戸・解錠表示ランプ付)
(プレート別)
品番 EK3820W
製造年月日 211001
パナソニック株式会社
Made in Japan

と明記されています。
また、入力「N1・N2」と送り「N1・N2」の端子があります。

EK3850W を見てみる 2

 表のカバーを開けてみるとLEDが2個と押釦があります。
裏面を開けてみると基盤が見えます。見える面には基盤の配線パターンはありません。
 入力と送りの4口の差込端子台があります。

EK3850W を見てみる 3

 基盤の端子台とは裏の面に部品が並んでいます。
整流用のブリッジダイオードにLED・抵抗・ツェナダイオード・デジタルトランジスタ・スイッチが面付されています。

 スイッチには2.2KΩの抵抗が直列に接続されています。

WQN4503WにEK3850WとEK3740Kを接続して動かしてみる

 WQN4503WにEK3850WとEK3740Kを接続します
EK3850WはWQN4503Wの解錠釦端子に2芯で接続します
EK3740Kは本来通電金具を経由して接続しますが、今回は直接電気錠操作盤に接続します。

WQN4503WにEK3850WとEK3740Kを接続

 接続して電源を入れると開戸灯と解錠灯が点灯します。
◎トリガーの動き(開戸検知)
トリガーを押さえて引っ込めると2秒間の遅延の後、開戸が消灯します。
2秒間の遅延中の施錠操作は無効です。
引っ込めたトリガーの押さえているのを離すと、即開戸が点灯します。

◎施錠してみる
トリガーを押さえて閉戸状態で施解錠釦を押すと、「カチャン」と音がしてケース内のシリンダーの軸受け部分が回転して即施錠状態となります。
約1秒後に解錠表示が消灯します。
施錠状態になりますと、ロッキングボルトが固定されて引っ込まなくなるので扉が開かなくなります。

◎解錠してみる
再度施解錠釦を押すと、再び「カチャン」と音がして解錠状態となります。
約1秒後に解錠表示が点灯します。
解錠状態となりますと、ロッキングボルトが自由に動きケース内に引っ込むこともできますので、扉を開けることができるようになります。

◎施錠できない状態
開戸状態だと、電気的にも施錠できませんが、シリンダーも回らないようになっているので機械的にも施錠できません。
ロッキングボルト(ケースから出ている大きい方の三角の突起)が引っ込んでいる状態で施錠しようとすると、電気的に動こうとしますが引っ込んでいるロッキングボルトが邪魔をするようで、回せずに解錠状態に戻ります。シリンダーを回そうとしても同じことになり施錠できません。

【実験】操作釦 EK3850Wで試験をしてみる

EK3850Wの送り端子に押しボタンを接続する

 EK3740Kを動作させるのに、本体の施解錠釦と操作釦端子に接続したEK3850Wのどちらで操作しても同じ動きでした。
本来EK3850Wを接続しなくてはいけませんが、送り端子に無電圧出力の押釦を接続して操作してみました。
本来EK3850Wは8台まで接続することができます。

EK3850Wに押釦を接続してみる 1

 単純に送り端子に無電圧の押釦を接続しています。写真の状態は開戸ですのでボタンを押しても施錠にはなりませんが、押してみると状態表示が消えてしまいます。回路をショートしてしまっているので当然の話ですが、不思議なことに操作押しボタン(EK3850W)のボタンを押してみても表示は消えません。
ちなみに無電圧接点の押しボタンを押すと表示は消えますが、閉戸状態にすると操作は出来ました。しかしながらWQN4503Wの表示も薄くなるので、どこかしらに負荷がかかっていると思いますのでこの接続での運用は駄目だと思います。

EK3850Wに押釦を接続してみる 2

 無電圧接点をそのまま接続してショートするのはまずいので、押釦の信号と直列に2.2KΩの抵抗を入れてみることにしました。
手元に2.2KΩが無かったので1KΩと1.2KΩの抵抗を直列につないでいます。
この状態で押釦を押してみましても表示灯は消えませんでしたし操作もできました。
 右の写真はEK3850Wのボタンを押してみているところです

 後日、2.2KΩの抵抗があったので撮り直してみました

EK3850Wに押釦を接続してみる 3

 2.2KΩ(赤赤赤金)1/2Wの抵抗です。基盤についている抵抗器を考えると1/8Wでも良いのかなともいます。
 電気錠はAL3MN(2線式)に変更しています。押釦の接点と2.2KΩの抵抗を直列に接続されたボタンを押しても表示は消えません。
EK3850Wの押釦を押しても表示は消えません。
 操作もできるようです。

 操作釦の所に他の後付けのカードリーダの照合接点に2.2KΩの抵抗を経由して入れると施解錠できるようになるかもしれません。カードリーダーの照合接点は他の電気錠制御盤から出力される自動ドア起動用の接点などを使うことも出来ると思われます。パナソニック純正のカードリーダーの販売が終わっているのでね。

他の電気錠制御盤の接点出力に2.2KΩの抵抗を接続

EK3850Wの端子電圧を測ってみる

 WQN4503WにEK3850Wを1台接続したときのN1・N2の電圧を測ってみます

閉戸・施錠時 どちらも消灯 4.8V
閉戸・解錠時 解錠のみ点灯 6.1V
開戸・施錠時 開戸のみ点灯 8.3V
開戸・解錠時 両方点灯 9.6V
電圧測定に使用したテスター:HIOKI 3244-60

でした。気になるのは電圧が常に微妙に変化しています。
表示灯点灯状態で振ってみると点滅しているようですので、人間の目ではわかりませんが、点灯しているように見えて実は高速で点灯消灯を繰り返しているようです。

EK3850Wに電圧をかけてみる

 WQN4503Wの操作釦端子の電圧を測った時に、表示する状態によって電圧が変わっていることがわかりましたので、単体で電圧をかけてみても表示が変わっていくのか試してみます。

EK3850Wに電圧をかける 1

 可変電圧の電源装置の電圧をかけてみます。
5Vですとまだ点灯しません、当初の思惑と外れて7.5Vほどでやっと点灯し始めました。8Vだと明るく点灯しています。

EK3850Wに電圧をかける 2

12.7Vでやっと開戸が消えて、解錠灯が点灯しました。
20.0Vを超えて、30Vまで電圧を上げてみましたが、解錠灯が付いたまま変化はなく、余り上げて壊してもいけないので止めました。その後電源装置の限界の50Vまで一瞬上げてみましたが変化はありませんでした。
電気錠操作盤内の電源装置で生成している電圧は8.5V(3.3V)・15.5V(5.0V・9.0V)・13.3V・25.0Vなどと思われますので、9V程度で開戸表示灯を点灯して、15V程度で解錠表示灯を点灯してるのではと推測します。両方点灯する場合は、9Vと15Vを高速で切り替えているのかな(未確認)なんて考えます。

先ほどWQN4503Wから出力される端子電圧を測定していましたが、高速で電圧が変化しているものを測定していますので実際の値とは違う値が表示されているのかもしれません。
瞬間的に表示パターンに適合する電圧を切り替えながらLEDにかけて表示を替えているのではないかと想像します。
表示もさせながら同時に押釦の入力にも対応する必要があるのでので、操作釦端子の出力は単純ではないと言うことがわかりました。

表示灯の信号を接点に利用するのは工夫が必要

 WQN4503本体の表示灯点灯状態で振ってみても同じく点滅しています。ただ、本体の2つの状態表示灯は同時に高速点滅している(見た目、点灯しているように見える)ようですので、電気錠操作盤本体と、電気錠操作押釦の表示灯点灯回路は別のものと思われます。
 何らかの理由で扉の状態信号を取り出すのに、LEDの表示灯を点灯する電圧の分岐を考えているのであればひと工夫必要と思われます。
JEM-A用の出力(閉扉and施錠時に出力)で良ければこちらは連続した出力(LEDを接続して振っても点滅しない)ですので工夫して利用した方が良さそうです。

リクシル LIXIL QDN-112 を少しだけ

リクシル LIXILQDN-112というWQN4103に外観が似た電気錠操作器があります。
この電気錠操作器は外部解錠入力が無いのです。(施錠入力も無い)
基本的にはLIXILのオプションなどを組み合わせての使用が前提と思われます。

以前玄関に接点出力だけができる、他社の生体認証装置などを取り付けて使用したいという話がありましたがその時には出来ませんでした。
今思えば方法として、

1、JEM-A入力のC1 茶・C2 赤にタイマーリレーを組んで0.25秒に認証装置の接点出力時間を変換してJEM-Aコードと接続して入力する。WQN4503WのHA端子(JEM-A端子)参照(記事の最後のあたりです)

2、認証装置の接点出力を、操作釦端子に2.2KΩ 0.25Wの抵抗を直列に挿入して接続する。

などすれば解錠・施錠できたのかなと思いますが、動作未確認です。

さいごに

 WQN4503Wの実験の続きをしてみました。
普段は取り付けて動いてしまえばおしまいですので、詳しく見ることはありませんが、試しているうちにいろいろとアイディアが出てくるものです。

 途中、操作釦入力に押釦を接続する内容がありましたが、シークレットスイッチを廃止して、非接触カードで施解錠ができないかと考えてみての事でした。
松下電工純正の非接触カードリーダ(EK3890B 2003~2004・EK3890BK 2004~2014)があればいいのですがすでに廃番となっており、他のメーカーの非接触カードシステムを利用し、その制御器から出力されるワンショット信号をWQN4503Wに接続して非接触カードで施錠・解錠ができればいいなと思ったものです。
この際シークレットスイッチから配線を外してしまおうと思いますが、シークレットスイッチから発せられる「ピー」と言う作動音は無くなってしましますし、門扉にシークレットスイッチに接続されるタイプの操作釦がある場合は使用できなくなります。(穴が開いてしまうので、シークレットスイッチは取り付けたままとします)押釦の代わりに別途配線をWQN4503Wから引いてきて、操作釦を設置しなくてはいけないので配線配管機器設置工事が発生します。

 最後までご覧いただきありがとうございます
どなたさまかのお役に立てれば幸いです。


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