さすけ のインターホン ブログ

趣味のインターホンに関することを中心に書き綴って行きます

2極リレーのソケットを分解して見比べてみる uxcell PYF08A OMRON PYF08A OMRON PYFZ-08 IDEC SM2S-05DN NAiS AP3822K CHINT CZY08A DAYIGK DYF08A

2021年8月29日追記
2021年9月19日追記
2021年12月12日加筆訂正

sasukedog.hatenablog.jp

はじめに

みなさまおなじみ、ではないかもしれませんがリレーという部品があります。
接点信号を分けたり、違う電圧のものを制御したり、機器の外と中で絶縁したりするのに私は使用します
リレー自体に機能やコイルの電圧によってさまざまな種類があり、使用するにあたって様々な取り付け方があります
私の場合はほとんどがソケットを使用して平板に取り付けて使用しています。

原材料不足で手に入らない

リレー本体があっても、ソケットが無ければ取り付ける事ができないのですがそのソケットが手に入りません(泣)
樹脂原材料不足とやらで手に入らないようです
半導体不足が続く中、樹脂も無いということで参ってしまいます
モノタロウを見てみるとオムロンのPYFZ-08は2021年7月現在、2022年1月出荷予定ととても待つことができない納期が示されています
  (2021年12月現在、1個売りは取扱停止中となってます)

もともとは松下電工のリレーを多用していたのですがこのタイプのリレーは2018年に撤退し、現在はOMRONのリレーを使用しておりました
松下ではHCと呼ばれ、オムロンではMYと呼ばれる小型リレーです

代替のソケットを探している中でAMAZONで販売しているソケットを購入してみましたので、いかなるものか紹介したいと思います

注意

 ソケットに違うメーカーのリレーを刺すことを推奨するものではありません
使用するリレーの指定以外のソケットを使用する場合は自己責任にてお願いします
(電圧・電流などの定格を考慮しないといけませんが、
メーカーが違っていても同じタイプのリレーを刺すことができます)

HCリレー MYリレー


写真左はすでに廃番になっています松下電工の2極リレー(HC2-H-DC12V AP3221K)+ソケット (HC2-SF-K AP3822K)
写真右は現行品となりますオムロンの2極リレー (MY2N-D2 DC24V)+ソケット (PYFZ-08)です

写真ではわかりにくいですが、左のリレーは最大電流7A、右は最大電流10Aですのでリレー内部の白いリード線が右のほうが若干太くなっています


リレーを足側から見てみます
足の形状・配列・刻印されている端子番号とも同じに見えます


横から見ると電磁コイルと磁石で吸着される鉄板が見えます
通電(14番と13番端子)して励磁されると鉄板が磁石に引き寄せられてリード線が接着された可動接点(9番および12番端子)が電磁石側にある固定接点(5番および8番接点)に切り替わります
通電が切れるとバネの力で元の固定接点(1番および4番端子)に戻ります


左のリレーには松下電工のロゴNAiSの表記が右のリレーにはOmROnのロゴが表記されています

端子配列がコンパチブル


松下電工オムロンのリレーを入れ替えてみました
電圧電流などの定格を考慮しないといけませんが、メーカーが違っていても同じタイプのリレーを刺すことができます

注意:違うメーカーのリレーを刺すことを推奨するものではありません
リレーの指定以外のソケットを使用する場合は自己責任にてお願いします

各ソケットの外観チェック!

uxcell PYF08A OMRON PYFZ-08 IDEC SM2S-05DNを見比べてみる



左からuxcellのPYF08A OMRONのPYF08A OMRONのPYFZ-08 IDECのSM2S-05DN
です
どれも8ピンのミニパワーリレー取付用です

側面の写真です
uxcellのPYF08Aだけ何も書いていません
OMRONのPYF08Aは MAX.7A250V MADE IN JAPAN
OMRONのPYFZ-08は MAX.10A250VAC MADE IN JAPAN
IDECのSM2S-05DNは SM2S-05DN 250V 10A
と表記されています

uxcell PYF08A と CHINT CZY08A を見比べてみる

左:uxcell PYF08A   右:CHINT CZY08A

左はuxcell PYF08A 右はCHINT CZY08Aです
大きな違いはレバーの色が橙色と青色です。
写真ではわかりづらいと思いますが、レバーの色だけでなく細部の寸法が違いますので全く違うものですが、内部まで構造は兄弟のようによく似ています。

左:uxcell PYF08A 右:CHINT CZY08A

どちらのソケットにも 定格やCEなどの基準適合マークの表記はありません
(2021年8月28日追記)

CHINT CZY08A と DAYiGK DYF08Aを見比べてみる

左側 CHINT CZY08A  右側 DAYiGK DYF08A

左はCHINT CZY08A 右はDAYiGK DYF08Aです
大きな違いは長手方向が細くくびれているところがあります。
外観も全く違うものですし内部も違います、ただ構造はよく似ています。

左側 CHINT CZY08A  右側 DAYiGK DYF08A


DAYiGK DYF08Aソケットには
DAiGK
大一工控
DYF08A
7A 250VAC/250V ~
X6708C CE
基準適合マークの表記があります
(2021年9月19日追記)

OMRON PYFZ-08 の印字を見比べてみる

OMRONのPYFZ-08 左は以前購入したもの、右は最近購入したもの

OMRON PYFZ-08の印字の違うものがありますので紹介します。
左は以前購入したソケット
右は最近購入したソケットです
安全規格の表記がわかりやすいように分けられています
またWEEE指令に基づく「Crossed-out Wheeled Bin Symbol」と言うリサイクルマークも追加されています

ほかの部分に違いは見られませんでした
(2021年8月22日追記)

各リレー用ソケットを詳しく見てみる

uxcell PYF08A を分解してみる

AMAZONにて 20個入りを購入しましたところ化粧箱に入ってきました
DINレールの固定レバーが濃い橙色と薄い橙色の2種類混ざってました

裏ブタを開けると平板で出来たブスバーのような導体が見えます

ねじ端子台との接続部分からリレーとのコンタクト部分まで1枚の板を加工して制作されています
板厚は0.25mmです

電流値などの仕様が一切わかりませんが、uxcell の PYF08Aの中には5Aと案内されているものがあります

大きさはW22.5×L72×D30(mm)です。(レバー除く)

CHINT CZY08A を分解してみる

モノタロウにてミニリレー端子台 ミニリレー2極 注文コード 28614898 として販売されているものです
(2021年8月現在品切れです)
(2021年12月現在は販売中です)
モノタロウでの別売りのリレー JZX-22F(D) 用の端子台です。AC220V用 AC110V用 DC24V用 定格通電電流:5A の品揃えが確認できます。

CHINT CZY08A

中央にメーカーロゴが確認できます。一見 CHNT に見えますがHの部分が Hとiをくっつけた形状で右側上部が切れています。
裏ブタを開けると uxcell PYF08A と同様に平板で出来た導体が見えます。良く似てはいますが部品構成や形状は異なっています。

CHINT CZY08A

ねじ端子台との接続部分からリレーとのコンタクト部分まで1枚の板を加工して制作されています
板厚は0.25mmです
製品単体での表記が無いので、電流値などの仕様がわかりませんが、上記にあるように5Aのリレー用の端子台です。

大きさはW22×L71.5×D30(mm)です。(レバー除く)
(2021年8月28日追記)

DAYiGK DYF08A を分解してみる

共立エレショップにてリレーソケット 商品コード L8K312 として販売されているものです
 アマゾンでも CNTDと検索すると似たような商品が出て来ます

共立エレショップは

 大阪府浪速区日本橋にある共立電子産業の通販部門です。
大阪へ行った時には小売店舗のシリコンハウスによく訪れていました、また姉妹店のジャンク品などを扱うデジットは建物老朽化などのため2021年6月17日(木曜日)にシリコンハウスの3階に移転オープンしたようです

外観は
DAYiGK DYF08A

左下にDYF08Aという品番が見えます。
裏ブタを開けると uxcell PYF08A や CZY08A と同様に平板で出来た導体が見えます。良く似てはいますが部品構成や形状は異なっています。

DAYiGK DYF08A

ねじ端子台との接続部分からリレーとのコンタクト部分まで1枚の板を加工して制作されています
他では見られませんが、板には細長いくぼみがプレス形成されており、薄い板ながら曲がりにくいように工夫されています
板厚は0.25mmです

7Aのリレー用の端子台です

大きさはW23×L71×D30(mm)です。(レバー除く)
(2021年9月19日追記)

OMRON PYF08A を分解してみる

2021年3月生産終了となっており、現在は廃番となっています

新旧のOMRON PYF08Aを並べてみます
右が旧型でねじが有色クロメート処理がしてあります
旧型は接続面にMADE IN JAPAN の刻印があります

裏ブタを開けてみました、しっかりとしたバーが見えます

バーの板厚は1mmでリレーとのコンタクト部分は溶接されています
コンタクト部分の先端は旧型の先は細くなっています

大きさはW22×L71×D30(mm)です。(レバー除く)

OMRON PYFZ-08 を分解してみる

PYF08Aの後継機となります
よく間違えそうになるのですがPTFと始まるソケットは、LYシリーズのリレー用ですので注意が必要です

裏ブタを開けると銅の単線が見えます

中身がユニットになっておりごっそり出て来ます
単線の太さの測定値は1.1mmでした

大きさはW22×L71×D30(mm)です。(レバー除く)

IDEC SM2S-05DN を見てみる(分解して見たかったのですが壊れそうで断念)

メーカーは違いますが、オムロンのMY2を刺すことができました
定格は10Aです

青色のレバーのところに小さくTAIWANの文字があります

大きさはW22×L69.5×D31(mm)です。(レバー及び突起部を除く)

似たような端子台は富士電機のTP58X1 (250V7A)もあります

松下電工 NAiS AP3822K HC2-SF-K を見てみる

単品では2018年に廃番となっています

DINレールに取り付ける事はできません。ねじ2本で取り付ける事ができます
端子台がコンパクトなので重宝していました
似たような端子台にオムロンのPYF08Mがありますが、取付面に端子台の突起がはまる穴加工が必要で使ったことはないです。

大きさはW40×L30×D17.5(mm)です。

最後に

多数あるリレーの端子台の中の2極リレーの一部を紹介させていただきました

製品として組み込んで納入するのにいつも使っているソケットが手に入らない、代わりになるものは有るのか?と言う疑問から手に入る限りのソケットを調査してみました
それぞれについて良い悪いと言うのは言えませんが、オムロンの物はひと味違うという感触でした
リレー本体は磨耗や故障すれば差し替えて使えば良いですが、肝心の土台となるソケットが万が一不良を起こす原因となるのであれば目も当てられません
今回の記事は残念ながら新品の状態での事であり、10年先この端子台の劣化具合がどうなっているのかはわかりません

2021年12月現在いつものスイッチング電源も手に入らなくなりました
他メーカーの近いものも有りません
早くいつもの部品が安定供給されます様に

sasukedog.hatenablog.jp

追記

2021年8月22日 OMRON PYFZ-08 の印字を見比べてみる
2021年8月29日 uxcell PYFー08A と CHINT CZY08A を見比べてみる
CHINT CZY08A を見てみる
2021年9月19日 CHINT CZY08A と DAYiGK DYF08Aを見比べてみる
DAYiGK DZY08A を見てみる
2021年12月12日 加筆と品番間違いの訂正