インターホンの終端抵抗は何オーム?
インターホンの火災受信機能と終端抵抗
インターホン好きの私から見れば、マンション用インターホンに火災受信機の機能がついたものですが、消防の視点から言えば火災受信機にインターホンの機能がついたものと言う見方もできるようです。
うんちくはさておき、感知器を接続していった先には終端抵抗なるものが必要となります。火災の感知器は火災を検知したらスイッチがくっつくんだけど、それだけが連なっていたらもし線が切れてもわかんないので最後の感知器の先に終端抵抗をつないで、もし線が切れた時に断線が分かるようにしているようです。
なんて私のような素人が説明してもしょうがないので、詳しいことは専門家に任せるとして、今回言いたいのは終端抵抗値についてです。
終端抵抗の大きさは何オーム?
一般的なP型1級とか2級と呼ばれる火災受信機は10KΩの終端抵抗が多いようですが
共同住宅に使用される火災受信機でアイホンでは4.7KΩ、パナソニックでは3KΩが多いようです
一般の自動火災報知機は24Vがかかっているものが多いのに対して、インターホンは12Vと半分なので抵抗値も半分なのかな?と思っていました。未確認です
アイホンは10KΩ 4.7KΩ どっち?
先日分解したアイホンのドアホンQF-DKP(廃盤)に内蔵されている終端抵抗は10KΩなんです(現行品のQF-DKP/Aに抵抗器は内蔵されていません)
左の写真は終端抵抗を測定した値、右は磁石をくっつけて点検スイッチを作動させた状態
このドアホンに対応しているVG-4KTは終端抵抗が10KΩですが、同じVGが頭につくVGK-6KTは4.7KΩなんです
古いアイホンのカタログ(1999年アイホン)にこの答えとなるかもしれないものがありました
上段に載っている220号通知対応受信機は4.7KΩ
中段に載っている220号通知 非 対応受信機は10KΩではないか
という仮説です
各インターホンのラベルに終端抵抗値が書いてありますので機会があればご確認ください
松下電器のインターホンは
古い松下電器のカタログ(1997年松下通信工業)にのっていた能美防災の感知器との接続図です。
遠隔試験用中継器を別設置する内容でまだ感知器が3線式の頃のもので、カタログの内容は現行品とは違います
終端抵抗値としては3KΩで今のものと同じようです
システムの交換を検討する場合には注意が必要
違うメーカーと交換を検討する場合、同じメーカーでも抵抗値が違う場合もあるので、注意が必要だし、方式によって終端抵抗の挿入場所も違うみたいなのでしっかりと理解しておかないといけないかもです