さすけ のインターホン ブログ

趣味のインターホンに関することを中心に書き綴って行きます

こんどはアイホンのQF-DK QF-DKP VGX-DVを3枚下ろし!

QF-DKを分解してみよう!

先日のIF-DAを3枚下ろしに極似していますが、手抜きではないこともないです

sasukedog.hatenablog.jp


~新旧のバージョン違いのQF-DKドアホンを見比べてみる~

QF-DKの顔

IF-DA同様、QF-DKも製造時期によって中が違うようです
表示ランプの発光レンズ部分の色が赤色のものと、透明のものがある
写真の左側はレンズ部分が赤色のもの、右側はレンズ部分が透明なものを載せてみる

夜間ドアホンの存在が分かりやすい様にランプが点灯します。


IF-DAと違うところは押しボタンのところが透明なボタンになっているところ
警報時には押しボタンが赤色で点滅します

QF-DKの裏

写真は上のものと並びは揃えています
とりあえず見て見よう

左が赤レンズ、右が透明レンズだったドアホン

左は日本製、右はタイ製となっています
IF-DAとの違いは、端子が3つになっていることと、さらに2端子増設できるスペースがあることです

開いてみよう!

開けてみました

IF-DA同様、新しい方はスピーカに黒いスポンジが取り付けられています。

基盤をよく見てみる


IF-DAと同じ基盤が取り付けられていますが、IF-DAの時には実装されていなかったシルク印刷の破線部の中に部品が取り付けられています

基盤の表はと言うと

こちらもIF-DAの時にはなかった部品が取り付けられています
特に目立つのは赤く光るLEDが2個追加されています
また、新しい基盤の方にはサージ対策なのかバリスタが追加されています

基盤のLEDを光らせてみる

インターホン親機と接続して警報を出してみました

結構明るく光ります!

QF-DKを光らせてみる

先程は基盤を光らせましたが、本来のパッケージに入れた状態です


左は待機状態で右は警報状態です
実際には警報状態の時には警報音と共に点滅しているので、写真をとるタイミングが会わず数枚写真を撮りました

QF-DKPを分解してみよう!

QF-DKとQF-DKPの違い

火災報知器対応のインターホンに対応しており、Fと言う端子が2つ追加されています

なお、QF-DKPはすでに廃盤となっており現在はQF-DKP/Aとなっております
違いは終端抵抗が内蔵されているかされていないかの様です
終端抵抗の内蔵されていないQF-DKP/AでFF端子を使用する場合は、インターホン親機指定の抵抗を用意して取り付ける必要があります

QF-DKPの顔と裏


QF-DK同様、QF-DKPも製造時期によって中が違うようです
表示ランプの発光レンズ部分の色が赤色のものと、透明のものがある
写真の左側はレンズ部分が赤色のもの、右側はレンズ部分が透明なものを載せてみる

裏はQF-DKには無かったF端子が一番下に2つ並んでいます


右側は新しそうなのでタイ製と思いきや日本製です

中身は?


中身はスピーカーの下に見慣れない小さな基盤が追加されています
基盤にはリードスイッチ(磁石を近づけると接点が切り替わる)と抵抗が2個のっています

終端抵抗として使用されているのは10KΩの抵抗、
リードスイッチと直列に入っているのは150Ωの抵抗です
古いままで良かったと思いますが、なぜか新しい方のパターン変更がされて、部品がシルク通りになってません

リードスイッチを使用して、磁石を近づけると家の外からインターホン親機がきちんと作動するのかの試験ができるためです。
火災感知器の試験にはなりませんので、住戸内での点検が必要です。

QF-DKではIF-DAと同じ基盤の破線に囲まれた中に部品が実装されていましたが
新しい方の基盤は破線はなく元からQF-DKP用の基盤なのでしょうか?ただ、見た目はQF-DKとほぼ同じ内容です

リードスイッチとは

 リードスイッチはスイッチ外部からの永久磁石などの磁力を受けることによってリードスイッチ内部の電極が移動し接点を切り替えます。
電磁石と組み合わされたものはリードリレーと呼ばれます。
一般的によく使われるのは磁石が近づいたときに、電極が磁気を帯びてくっつき電気を流す動き方です。これは防犯装置などでの扉が閉まっているのかを検知するのにつかわれることが多いです。QF-DKPに内蔵されているのもこのタイプです。
ただし、来客をお知らせする場合は扉が開いたときに電気が流れるようにしたいので、防犯用とは逆の動きになります。昔松下電工で「ON型」と呼ばれていましたが、現在は販売していないようです。
 ON型の来客報知に使えそうなリードスイッチで現行品は、AI TECNOLOGY(旧、日本アレフ)のAD-4001や、TAKEXのMG-103Sa(a接点)などがあるようです。OFF型(b接点)に比べて、取付向きが決まっていたり距離が近すぎても遠すぎても、条件によっては誤動作が起きやすい場合があるので注意が必要です。もし誤動作が頻発するようなら、長距離型のOFF型スイッチを取り付けて小電流で動くリレーなどで信号を反転した方が良いかもしれません。
 リードリレーはガラス管の内部に窒素などの不活性ガスが封入されている構造となります。ですので、リードスイッチが内蔵されている製品を落としてリードスイッチのガラスに亀裂などが入りガスが抜けると、端子が酸化するなどして接触が悪くなります。
ガラス管から出ているリードのガラス管との封着部分に、リード線を曲げたり、線を切断するときの応力が加わると中の接点に影響を及ぼし、ショートや接触不良を起こしかけないデリケートなものですので注意が必要です。

樹脂モールド加工する際にも細心の注意が必要なようです。

過電流にも弱いです、OFF型を扉に使う場合とかの状況で誘導雷の影響などで過電流が流れると接点がくっつき扉を開けても反応しないことがありますので注意が必要です

終端抵抗値を測ってみる

終端抵抗値については別記事も参考になれば幸いです
sasukedog.hatenablog.jp


10KΩの抵抗が内蔵されていますが、古い方は見えにくいですがさらに10KΩの抵抗が配線接続端子に並列に入れてあり、半分の抵抗値に調整されています


左は合成抵抗が5KΩ、右は内蔵抵抗のみの10KΩでした
5KΩに調整しているのは、終端抵抗値が4.7KΩの親機へ接続するための対応策かなと推測します。


VGX-DVを分解してみよう!

IF-DAに似ているけど基盤をおんぶしているVGX-DV

表はIF-DAと全く一緒
でも裏には屋根付きの端子つき基盤が!



アイホンの集合インターホンVGXシリーズで集合玄関がカメラつきの場合の映像を分岐するユニットのようで映像アダプターと呼ばれています

中を開いてみる

基本的にはIF-DAと同じですが、スピーカにSANYOのロゴがあります!



映像アダプターを開いてみる

映像アダプターには端子台がついている面にはトランスとコイルがついています
白いコネクタは付属のジャンパーコネクタを取り付けると終端がONになり、系統の最後の住戸に取り付ける場合に使用します
終端をONする事によって映像が安定します

裏面には抵抗にコンデンサーが多数取り付けてあります
終端抵抗の部分には映像用の75Ωの抵抗と、直流をカットする0.01マイクロファラッドのセラミックコンデンサーが直列に入っています
裏技でこの部分だけ取り出せば、パトモの終端として使える?なんてことは無いとおもいます。

パトモの終端抵抗(仮設用)に流用出来るのか??

映像アダプターには映像の終端機能がついていてジャンパー線をコネクターに刺せばVGX システムの終端として使用できます。
差し込み型のコネクターなので施工が簡単にできます

映像アダプターをカットしてコンパクトにして、ジャンパーコネクターが不要になるように半田を盛り、余分な端子には線が刺せないようにボンドで穴を塞いでB1、B2だけに差せるようにします
パトモの映像アダプターには終端機能が無いので、リニューアル工事中や終端の部屋のリフォームなどで一旦インターホン親機をはずすときに役にたつとは思いますが
はたして使い物になるのでしょうか?
映像の終端抵抗が無ければ映像が乱れたり、(赤く)変色したりと安定しない症状が出る事があるようです

最後に

今回はIF-DAの仲間たちを紹介しました
似たような外観でもバリエーションがいくつもあり他にもなにか無いのかさがしてしまいます