さすけ のインターホン ブログ

趣味のインターホンに関することを中心に書き綴って行きます

【備忘録】有電圧出力型 都市ガス警報器を見てみる。~アイホンVM(VMK)にガス警報器を接続する~

はじめに

 集合住宅のインターホンの主な機能の中にガス警報器の接続機能があります。
IHコンロの場合には見かけませんが、ガスコンロの場合には欠かせません。
ガスが都市ガスの場合空気より軽いため、ガス警報器は天井面に取り付けられています。
匂いはすれど姿は見えないガスはもとより、姿も匂いも無い一酸化炭素を検知する機能を持っているものもあるガス警報器。
ガス警報報知時の動作について簡単に書き記すでがす。

おねがい

 ブログのこの記事は私が疑問に思ったことを自身の備忘録として書いているものです。正確な情報を書くことを心がけていますが、経験が浅いこともあり勘違いして間違った事を書いている場合がありますのであらかじめご注意願います。
 このブログを参考にしたら機器が壊れたや、動かないけどどうしたらよいなどの苦情や質問などをいただきましても対応できませんのでご了承ください

注意

 ガス警報の試験を行うとガス警報器はもとより、連動した機器が警報を発したりガスが止まる恐れがありますので、現地の状況を十分理解し対応を講じた上で試験を行う必要があります。
 実際の作業には資格が必要なものがあります。

ガス警報器を見てみる

 今回は主に有電圧出力型の都市ガス警報器を見てみます。
私の知っているメーカーだと、新コスモス電機・矢崎・パナソニック富士電機があります。富士電機は2021年3月で製造を終了しています。
 ガス警報器はガス検知部が経年で特性変化が起こるため、5年での交換をお勧めしています。

新コスモス電機 XW-205G(廃番品)

 新コスモス電機のXW-205Gです。ガス漏れ警報とCO警報に対応しています。

新コスモス電機のXW-205G

 おなじみのUFOみたいな円盤に電源・ガス・COの表示灯と警報停止スイッチが付いています。警報停止スイッチ横のシールにはガス警報試験にはライターガスを使わずスポイトの試験を行うようにスポイトの絵が描いてあります。

新コスモス電機 XW-815K

 新コスモス電機のXW-815Kです。
ガス漏れ警報とCO警報と火災警報(定温式)に対応しています。

新コスモス電機 XW-815K
新コスモス電機 XW-815K

 ガス漏れ警報・CO警報に加え火災感知器の機能も有しています。

矢崎エナジーシステム YP-768

矢崎 YP-768の箱

 矢崎エナジーシステムのYP-768の箱だけです

なんとなくXW-815Kに似ています。
ガス漏れ警報試験に、ガスライターは使用してはいけないことが書いてあります。

富士電機 KN-60KA(廃番品)

富士電機の KN-60KAです
ガス漏れ警報とCO警報に対応しています。

富士電機 KN-60KA

断面の写真を見るとわかりずらいですが、約1mm隙間が開いています。ガス警報器取り付けベース(パナソニックSH5900)の中央部の突起が1mmあるためです。

パナソニック SH13833(廃番品)

パナソニックのSH13833です。
ガス漏れ警報とCO警報に対応しています。

パナソニック SH13833

昔からあるレトロな感じの外観です。
むき出しの緑と赤のLEDが装備されています。

パナソニック SH1275(LPガス警報器)

 LPガス用のガス警報器です。
LPガスは空気より重いので床に近いところに設置します。
設置高さは床から30cm以内、ガス器具やコックの最も遠いところから水平距離で4m以内に設置します。
新コスモス電機のXH-628GPになんとなく似ています。仕様は違いますけど。

SH1275 LPガス警報器

コンパクトな外観です。金具を付けて、壁掛け取付します。
有電圧出力と、警報時の接点出力の2つの出力があります。

SH1275 裏面

裏面から見るとガス検知素子が見えます。
試験用のガス(SH13717301)はライター型の容器に入っています。

都市ガス警報器ベースを見て考える

 都市ガス警報器を天井に取り付けるためには欠かせない取付ベースです。
ガス警報器は5年での取替をお勧めしていますが、ベースについては10年の目安があります。

 ガス警報器は定期的に交換されても、ベースを交換することは少ないのではないでしょうか。ガス警報器と連動しているインターホンから「配線を確認してください」とガス警報器の電源が入っているにも関わらず突然鳴り出したり止まったりする場合、このベースとガス警報器の接触が不安定になっている場合があります。(ガス警報器の配線障害なのか、火災の配線障害なのか判別できるインターホンの場合だと判断が簡単ですが、判別機能が無いインターホンの場合はガスと火災両方疑いが生じます)

パナソニック SH5900

パナソニック SH5900

パナソニックのSH5900です。手元にある標準的なものはこれだけです。
一番左の写真のベースの穴の形を見てみると左上と右下は長孔になっています。これは有電圧の信号出力をする電極のためのものです。ガス警報器側は丸い棒になっています
右上と左下の長孔は端の部分が四角と三角になっています。これはAC100Vを給電するためのものです。
この形状になっているため、ガス警報器は一つの方向でしか、はめ込むことができないようになっています。取付の際にははめ込んで時計回りに回します。

ベースの互換性について考える

富士電機のKN-60KAの所で、ガス警報器とベースの間に1mmの隙間があると書きましたが、接続の互換性は大丈夫なのだろうかと疑問がわきました。

なぜ1mmの隙間ができるのかと言うと、ガス警報器のベースの真ん中あたりに小さな丸い1mmの突起が2個あります。対して富士電機のガス警報器は電極面が平らになっています。ですのでこの1mm突起により隙間ができます。
では他のメーカーはと言うと、この突起が当たる部分にどれも直径約19mm、深さ約1.6mmの窪みがあります。この窪みに1mmの突起が収まるため隙間なく取り付けられるようです。

また、ガス警報器の電極棒の長さが富士電機のこの機種は8mmあります。
対して、新コスモス電機・パナソニックの物は電極棒が7mmとなっています。
ですので、富士電機の物は同じベースで取付ができるようになっています。

なんでこんなことになっているのか不思議ですね。

尚、新コスモス電機はガス警報器の取付ベースはパナソニックのSH5900を使うように案内されています。

矢崎エナジーシステムはYA-100という取付ベース(ガス警報器用引掛けシーリング)
となっています。突起部分の形状はパナソニックと異なっていますが、同様の機能と思われます

富士電機はKM-60B(廃番品)と言うベースです.KM-60B仕様書
説明の絵を見ると突起が2個あるパナソニックのものに見えますが、実際には中央に丸い比較的大きなドーナツ状の突起があります。

富士電機 KN-60KA(廃番品)と新コスモス電機XW-205G(廃番品)を見比べてみる
KN-60KAとXW-205Gを見比べてみる

 富士電機のKN-60KA(左側)と新コスモス電機のXW-205G(右側)を見比べてみます。
表面(左の写真)は丸いフォルムでそれぞれのメーカーの特色が出ています。
裏面(写真中央)はベースに取り付ける足(電極)が両者同じように伸びています。
ベース取付面同士をくっつけてみました(右の写真)。写真ではわかりにくいですが、足の長さはKN-60KA(下側)に比べてXW-205G(上側)の方が少し短いです。XW-205Gの丸い足がKN-60KAに届いていないのがわかりますでしょうか。

【実験】富士電機のKM-60B(廃盤品)にKN-60KB(廃盤品)と新コスモス電機のXW-205G(廃盤品)を取り付けてみる。
富士電機 KN-60KB と KM-60B

写真の左はガス漏れ警報器取り付けベース富士電機のKM-60Bです。写真中央は富士電機のKN-60KBを取り付けた様子です。僅かに隙間が開いています。写真右はKM-60Bに新コスモス電機のXW-205Gを取り付けた様子です。ベースの輪っかがガス警報器の丸い窪みにはまっているようでぴったりとくっついています。

ガス警報器の電源も入りまして、接続したインターホンも通常状態となりました。

注意:実験では富士電機のベースに新コスモス電機のガス警報器の取付を行いましたが、指定品以外の組み合わせの動作を保証するものではありません。各機器の指定取付ベースを使用してください。

ガス警報器ベース共通化の動き

ガス警報器のベースは各社で見た目の細かいところが違いますが共通化の動きがあるようです

電気的仕様についてみてみる

電気的な仕様はガス警報器工業会とインターホン工業会の間で取り決められているそうです。

3段階有電圧出力
 1.監視時 DC6V (5~6V)
 2.ガス警報時 DC12V (11~15v)
 3.CO警報時 DC18V (18~27V)
 4.トラブル時 DC0V (0~3V)警報器電源断、断線など)
ガス警報器工業会ガス警報器技術史より

この電圧はガス警報器の端子から出力されます。+とーの極性がベースの接続端子に明記されています。

ガス警報器が接続されるインターホン側は、ガス警報器の出力電圧を受けるだけですので、G+とGー端子からは回路電圧は出力されていないようです。

外部出力付きガス警報器ベースを見てみる

 ガス警報器の警報をインターホン親機に有電圧で出力する機能に加えて、オープンコレクタ出力によりマイコンメータと連動してガスを止めることができます。
 警報出力はガス警報器から出るのではなく、ガス警報器のベースにマイコンメータ連動用出力回路を加えたもの(新コスモス電機OC-5a矢崎エナジーシステムのYSC-25)があります。
また、壁付の物(新コスモス電機 OC-4N都市ガス用+OU-16、新コスモス電機 SM-1)や、マイコンメータに取り付ける警報アダプター(新コスモス電機OC-4Ma)、などがあるようです。

OC-5aの取付説明書
OC-5a取付の様子

OC-5aは2段階式もしくは3段階式の有電圧型ガス警報器に対応しています。マイコンメータへの信号出力はフォトトランジスタオープンコレクタ出力でガス警報時とCO警報時にONになります。信号出力遅延時間は45秒です。

新コスモス電機 警報器アダプターOC-7T(廃番)

左:新コスモス電機 OC-7T 右:SH5900

新コスモス電機の天井付け警報器アダプターOC-7Tです。ガス警報器のベースに警報器アダプターが内蔵されており厚みが増しています。警報時にマイコンメータへオープンコレクタ出力がONになります。信号出力遅延時間は60秒です。
古い機種のようで表面がひび割れています。電極の接触不良による誤動作が起こることもあります。

OC-7Tの出力

故障断線時やガス警報器が取り付けられていない時にも遅延時間後ガスを止める出力(オープンコレクター出力)がされます。写真左はガス警報器を取り付けずに電源を入れた状態で出力はされていない状態、写真右は電源を入れて60秒後に出力がされた状態です。
ですので、OC-7Tが設置されている場合(ベースの横にラベルが貼ってあります)ガス警報器を取り付けていないと、ガスが使えなくなります。
OC-5aなど現在発売されている機種が、ガス警報器の故障時(未取付時)も出力されるのかは未確認です。

OC-7Tの内部

松下電工 SH599091 警報器アダプタ(廃番)

左:松下電工 SH599091 警報器アダプタ 右:SH5900
SH599091の外観、内部
SH599091の基盤

松下電工のSH599091です。古いもののようで資料は出て来ませんでした。東邦ガス向けの製品のように見えます。リードリレーを用いた接点出力式のようです。
現在はマイコンメータへの接続の場合消防法上の制約でオープンコレクタによる無電圧出力となります。
(参考文献:ガス警報技術史 第一次改訂版 P.13)

ガス警報器の動作試験

 注意:警報の試験を行うとガス警報器はもとより、連動した機器が警報を発したりガスが止まる恐れがありますので、現地の状況を十分理解し対応を講じた上で試験を行う必要があります。

ガス警報器の動作試験を行うためにはガスが必要になります。
以前はガスライターのようなものをガス警報器の試験口に近づけて液化石油ガス?を噴射していましたが現在は禁止されている製品がほとんどと思われます。活性炭フィルターが目づまりを起こすと聞いたことがあります。
 実際に警報を出すにはスポイト(新コスモス電機 TT-12)による試験方法、加ガス試験器(新コスモス電機 EG-20)による試験が可能と思われます。

ガス警報器の試験

 スポイト(写真左の下側)による方法はKN82Eの説明書に詳しく書いてありますが、実際にやってみると何度もチャレンジしてやっと警報が出るような感じでした。
 加ガス試験器EG-20(写真中央と右は充填用ガス)を用いると簡単に警報は出せますが、機器が大きいです。

他にXW-815Kの説明書にガスはんだごて状の試験治具(新コスモス電機 TT-11)を用いた方法もあるようです

外部機器との連動試験

 一部の機種には外部機器との連動試験モードがあります。
電源を入れ直して、初期動作終了後(機種にもよるが30秒から60秒程度)に3~5秒程度警報停止ボタンを押し続ける方法です。

連動確認モードで警報音鳴動と警報電圧が出力されます
マイコンメーターを見てみる
マイコンメーターの表示灯点滅

連動試験を行ったときマイコンメーターの赤ランプが点滅していてガスが遮断されています。

このままではガスが使えませんので、ガス漏れでない場合は復帰手順で復帰をします。
注意:ガスが使えるのに点滅している場合やガスくさい場合はガスが漏れている疑いがありますので、ガス会社へ連絡してください。

マイコンメータの電池が切れた場合などで、点滅していないこともあります。

ガス遮断 復帰手順の例

ガス器具を止めガスレンジの元栓を締めすべてのガス機器を止めます。
マイコンメーターの元栓は開けたままです。)
写真左の黒いキャップを左に回して外します。
キャップを外したところに現れる復帰ボタンを奥まで押し込みすぐに離します。
黒いキャップを元に戻します。
再びランプは点滅し始めます
そのまま約3分待ちます
3分後に点滅が止まっていればガスが使えるようになります。

アイホン VM(VMK)にガス警報器を接続する

 アイホンのマンション向けインターホン親機にガス警報器を接続します。
 接続できるガス警報器は有電圧出力型の物だけで、移報接点出力型(パナソニック SH13929など)は接続できません。

VM-RMUのラベル

左のラベルに ガス警報器の接続検知器は 1個、ガス漏れ警報の、ガス標準遅延時間は0秒か45秒の表記があります。
また、右のラベルにはG+G-入力信号として、ガス漏れの平常時は6V、検知時は12V、線路故障は0V、不完全燃焼の検知時は18Vと明記されています。

断線警報(ガス警報器の停電)と通常状態

アイホンVM ガス断線警報(左)と通常状態(右) 

インターホン親機がガス警報器の異常を検知すると、警報音「ピー」の繰り返しと画面が出ます。画面には「ガス警報器に異常発生。配線または警報器を確認してください」と表示されます
30秒経過するとドアホンの点滅鳴動と管理人室でガス機器未接続の表示と「ピー 〇〇〇号室の配線を確認してください」のメッセージが流れます。
住戸側は正常な状態に戻れば自然復旧します。

ガス機器未接続の表示

 通常ガス警報器からは通常 約6Vが出力されていて、インターホン親機はこの電圧が来ていればガス警報器は正常であると判断します。接続には極性があり逆に接続してしまうと異常と判断します(写真左と中央)。

普段の使用時の異常。(ブレーカー関連)

 普段使用中に警報が出た場合、良くあるのがガス警報器が接続されているブレーカーが落ちた場合です。台所にある電気調理器などとガス警報器が同じ回路の場合、電気の使い過ぎでブレーカーが落ちるのと連動して警報が出ることとなります。
ガス警報器の電気が落ちることにより、インターホンがガス警報器の存在を確認できなくなり警報を発します。
 (設備によっては警備会社が駆けつけることもあります。)

 まれなケースではありますが、未入居などで(主幹)メインを含めすべてのブレーカーが落ちている状態で、スマートメーターの電気を入れた場合に、インターホンのみ一時側から電源を取っているためにガス断線警報がでたなんてことも起こるかもしれません。

ガス断線警報の修理(ガス警報器の接触不良)

 ガス警報器のベースとの接触不良が起きた場合にも警報となります。ガス警報器のベースとはガス警報器の電極棒とベースの電極板が接触して通電しています。酸化(サビのようなもの)はしにくい素材と思いますが、経年劣化で接触が悪くなると警報が出ることがあります。
また。
ガス警報器を交換した後しばらくして接触が悪くなって警報が出ることもあるようです。
この場合はガス警報器のベースの交換を行うのが良いと思います。交換はガス会社などで行います。
ベースにガス遮断と連動する特殊な回路が入っている場合は同様のベースと交換する必要があります。(OC-7T、OC-5a、YSC-25など)

 テスターでインターホン親機の端子で正常に6Vがきているか確認します。

古い機種のインターホンの場合の配線障害(VH・VG)

 比較的新しいものだと、ガスまたは火災の表示灯が点灯して「ピー 配線を確認してください」のメッセージが流れるものがあります。(VH-3KVTなど)
 古い機種のインターホンの場合、配線の障害として「障害」ランプが点灯表示されますが、火災報知器の配線異常なのかガス警報器の配線異常なのかどちらか判断がつかないものもあります。(VG-4KTなど)
アナログテスターで火災報知器の感知器回路の抵抗を測ったり、インターホン内部のガス接続端子でガス警報器からの電圧が来ているかを測定したり、現在復旧中であればガス警報器を少し揺すったり僅かに回転させてみてどちらの異常か切り分ける必要があります。

 

施工時の異常
ガス警報器用ベース 左:正常 右:間違い 縦筋を合わせること

 ガス警報器のベースのふたには向きがあります。側面の筋を合わせるとしっかりとフタをはめることができます。逆にはめて無理やりねじを締めると壊れます。また、逆にはめた状態で、ガス警報器を取り付けても結線があっていれば動作しません。ガス警報器の爪の形状で1方向でしかはめ込むことができないようになっているためです。

 インターホン親機のガス警報器接続端子には極性があります。逆に接続しても、異常として警報が出ます。(少し文章の上の方にある「アイホンVM ガス断線警報(左)と通常状態(右)」の写真の左と中央を参照)

 配線が途中で切れていても警報が出ます。

ガス警報・換気警報

有電圧出力警報器の試験

ガス警報器の機種にもよりますが、実験に使用した新コスモス電機のXW-205Gは電源リセットして30秒のウオーミングアップが終わった後、警報停止ボタンを5秒ほど長押しすると実際の警報を出すことができます。
警報動作は1分間続き自動終了します。警報動作中はガス警報の12VとCo警報の18Vを5秒ごと交互に出力します。途中でボタンを押すと終了します。
なお、1回押しだと簡易試験が始まります。

アイホンVMでの換気警報、ガス警報の表示

インターホン親機から「ピポピポ 窓を開けて換気をしてください」のメッセージが流れます
約30秒後ドアホンから警報音が流れ出し、管理人室に「〇〇〇号室の空気が汚れて危険です」のメッセージが流れます。
ガス漏れ警報については、インターホン親機の初期設定が45秒遅延する設定になっているので設定により
約45秒後「ピピピピピ ガス漏れです」
管理人室で「〇〇〇号室でガス漏れです」のメッセージが流れます。

管理人室親機での表示

設定確認表示

アイホンVM ガス設定確認表示


ガス警報器が正常に接続されているにもかかわらず、警報器なしの設定をしていると「ピー 設定を確認してください」のメッセージが流れ続けます。警報音停止ボタンで止めることができます。
この状態でもガス警報器が作動するとVMの場合は通常動作をするようです。

 正しい設定にすると警報は復旧します。

ガス警報器の交換作業の場合にこの表示が出るかと思います。

この表示が出た場合に【ガス警報器の方が壊れている】と勘違いする人がいるようですが、落ち着いて内容を確認してください。インターホンのディップスイッチでガス警報器の接続あり(ON)にします。
ガス警報器を外していた場合や、壊れたガス警報器から正常なガス警報器に交換した場合に突然大きな音で鳴り出すのでびっくりしてしまい判断を誤りやすいです。

ガス警報器交換の際には

 ガス警報器を交換する際には、アイホンだと機種によって異なりますが、ガス警報器の接続有り無しの設定スイッチが通話釦の下にあるので、無しにして交換します。警報音が鳴りますがそのまま交換します、交換が終わったら有に戻します。(警報遅延時間内なら大丈夫という人も居そうですが、説明書に準います)
設定を変えずに交換すると、管理人室に警報が入る場合があります。

マイコンメーター連動の場合はガス閉止の遅延時間内に交換します。

 パナソニックの場合、機種によって異なりますが右横の化粧枠を外し、ガス機器異常設定スイッチをON(右)(警報しない)にします。警報音が鳴りますがそのまま交換します。ガス警報器の交換が終わったら、OFF(左)(警報する)に戻します。

ディップスイッチの変更は確実に!〜部屋が呼べない障害発生〜

 パナソニックの場合住居番号設定スイッチと同じ並びにガス警報切替のディップスイッチが有るものがあります。設定スイッチを変えるときに、誤って部屋番号を触らないように注意願います。
集合玄関機から呼び出しできないという事で行って色々調査した結果、部屋番号が変わっておりほかの部屋と重複していたことがありました。

さいごに

 インターホンの付帯設備によく出てくる都市ガス警報器を見てみました。
 インターホンから何かわからないけど警報が出ているという事で呼ばれることもあり、ガス警報器ベース(OC-7T)が原因の場合はガス会社での対応を案内させていただいています。

このブログを書いていると株式会社サイサン(埼玉酸素販売所)TVCMラジオCMが脳内再生されてましたw。(※リンク先は音が出ます)

時代の流れで機能もどんどん進化してきているようでこの先も楽しみです
 長文見ていただきありがとうございます。



2023/02/23/161616

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