- はじめに
- カウンターインターホン親機 TC-10Mとは
- 20局用増設選局部 TC-20Gとは
- 壁掛け型子機 TB-SE
- TC-10Mの端子を測定してみる
- TB-SEの端子を測定してみる
- 【実験】TB-SEに外部スピーカを接続してみる
- ナショナルのコミュニケーションシステムからアイホンのカウンターインターホンに取り換える
- カウンターインターホンのカタログ
カウンターインターホン親機 TC-10Mとは
アイホンのカウンターインターホン 親機になります
いつから販売しているかは調べられていませんが、現在販売中です
TC-10M単体ですと、10台の子機が接続できます
TC-20Mという20局用親機もあります
外観
白を基調とする本体にグレーの縦ラインが走っています
本体左手にはきちんと受話器が取り付けてあります
受話器の右には受話音量と呼出音量の3段階の切替スライドスイッチがあります
電源LEDと話中LEDの下には転送ボタンがあります
その右には選局ボタンと選局表示LEDがあります
受話器のカールコードは左横から飛び出しています
卓上にした時の背面(壁付けにした場合には床面)には増設親機用の接続コネクタ、入線口、電源スイッチ、100VのAⅭコードがあります
底面には壁面取付用の取付穴に45mmの入線口が開いています
また4隅にも壁面取付用の8mmの取付穴が開いています
開けてみる
開けてみると電源のトランスに電源基盤、子機などを接続する端子台基盤があります
20局用増設選局部 TC-20Gとは
カウンターインターホン親機 TC-10M用の増設選局部になります
TC-10Mと組み合わせることにより、システムを30局とすることができます
組み合わせにより標準システムでは親機20局+増設40局の最大60局まで増やすことができます
組み合わせの詳細はカタログ等を参照ください
(受注生産品を組み合わせると140局も可能のようです)
外観
表面には選局ボタンと選局表示LEDが20個並んでいます
また親機と接続するコネクタがあります
卓上にした時の背面(壁付けにした場合には床面)には親機接続用の接続コード、入線口があります
底面には壁面取付用の取付穴に45mmの入線口が開いています
開けてみる
蓋側には回路などがあり、底面側には配線接続用の端子台があります
壁掛け型子機 TB-SE
TC-10Mなどの親機と接続する子機になります
壁掛け型とはなっていますが、据え置きにすることもできます
外観
受話器を上げたところに会社名「AIPHONE」と機種名「TB-SE」が印刷されています
裏面にナショナルの子機のような金具はありません
子機本体を開いてとりつけるような構造になっています
露出で外部からの配線を取り込むための溝が上下方向ににあります
フック部品
受話器を引っ掛ける部分の部品が取り外せるようになっており
突起が無い向きに差し込むと卓上用、突起がある向きに差し込むと壁面用として取り付けることができます
素晴らしいアイディアです
開けてみる
ベース部分には壁面取付用の穴と入線穴と電線を接続する端子台があります
ふた側には回路基板と呼出音鳴動用のスピーカーが取り付けてあります
端子台は
1・2・3・4 とあり、1・2が親機と接続、
3・4は出荷時はジャンパー金具が取り付けてあります
3・4の金具を外すと呼び出し音が減音されます、またリレーボックスATW-Rと接続することができます
基盤は
基盤の裏面にはチップ部品が多用されています
表面にはコンデンサー類にトランスとアルプス電気のフックスイッチ(黒色)が取り付けてあります
本体のふた部分には呼び出し音鳴動用のスピーカ(外磁型、直径40mm、インピーダンス20Ω)が取り付けてあります
受話器は
受話器を開けるとスピーカとコンデンサマイクが取り付けてあります
マイクとスピーカを固定する馬蹄型の金具は受話器にある程度の重さを出すためなのか、固定するだけなら必要ない厚みと大きさです
スピーカは株式会社プリモのCR-4(電話受話器用のダイナミックレシーバユニットと思われるもの)が採用されています
TC-10Mの端子を測定してみる
トランスからはAC16Vが出力されており、内部で整流されていると思われます
ドアホンアダプター用のDC12V端子からはそのまんまDC12Vが出力されています
またDC12Vのマイナス側と子機接続用のE端子の間に導通があり子機はマイナスコモンのようです
(ナショナルはプラスコモンでした)
TB-SE接続時の回線1とEの間の電圧
デジタルテスターで測定
待機中 DC6.5V
子機から親機呼び出し中 DC2.9V
親機から子機呼び出し中 DC11.7V
通話中 DC8.7V
TB-SEの端子を測定してみる
端子1・2の間を受話器を置いた状態で測定する
端子1・2の間(3・4はジャンパーした状態)を受話器を置いた状態でインピーダンス計で測定しようとしましたがうまく測定できませんでした。
ナショナルの子機の時はうまく測れたので回路を見てみますと双方向のダイオード(D5)がありましたので、ジャンパー線で仮にダイオードが無い状態で測定してみましたら24Ωを指しました。
呼出し時の音の流れ
呼び出し時には1端子からフックスイッチを経由して3番端子4番端子を経由し無極性コンデンサーを通りダイオードを通りスピーカへ(インピーダンス20Ω)接続されます
2端子からはそのままスピーカへ接続されます
端子3・4の間を測定してみる
端子3・4の間のジャンパーを外して抵抗を測定しましたら122Ωでした
回路を見ますとR9の120Ωの両端に端子3と端子4があります
右の写真は受話器をかけた状態では端子1と端子3の間はショートの状態です
受話器を外すと抵抗は無限大になります
【実験】TB-SEに外部スピーカを接続してみる
ナショナルのVL-555の3・4番端子に外部スピーカを接続すると親機からの呼び出し時に
呼出音を鳴らすことができます
アイホンのTB-SEは3・4番端子に必要であればATR-Wというリレーユニットを接続することになっています
果たして呼出音は鳴るのでしょうか?
ジャンパーを外して8Ωと20Ωのスピーカを接続してみましたが、どちらも鳴動しました!
むき出しで取り付ける事は無いでしょうから、VL-862WやIER-2を接続しても鳴るかもしれません
注意:鳴りはしましたが、本来接続するはずではないものを勝手に接続して実験してみました。
わずか数分試してみただけですので不具合が起こる可能性はあります
記事をみて接続される際にはご自身の責任にてお願いします
ナショナルのコミュニケーションシステムからアイホンのカウンターインターホンに取り換える
親機の大きさが大きくなりますので設置場所の余裕があるか確認が必要です
親機に外部接続ボックスで配線が接続されている際は配線が届かないことがありますので、配線の取り回し等も気にしたほうが良いです
子機だけですと配線の本数も同じようですので障害が起きていなければ幹線の流用も可能かと思います
カウンターインターホンのカタログ
カウンターインターホンの概要がわかります