さすけ のインターホン ブログ

趣味のインターホンに関することを中心に書き綴って行きます

PATOKのスイッチ操作リレーユニット (モメンタリーをオルタネイトに変換)TK-1800A とアマゾンのフリップフロップラッチリレーユニットを動かしてみる

はじめに

先日、ステッピングリレーの記事を書きました中で松本無線パーツ岩国(PATOK)のスイッチ操作リレーユニットのことに触れましたが、実際に動作させてみます

sasukedog.hatenablog.jp

また、アマゾンのフリップフロップリレーも試してみます

アマゾンのフリップフロップリレーを動かしてみる

色々とリレーを探している中で、アマゾンで販売されている数々の気になるリレーモジュールがありました
その中でお手頃で機能的に合いそうなものを購入してみました

アマゾンのフリップフロップリレー

1接点出力のフリップフロップリレーです
「eletechsup 1ch Bistable relay」 と検索すると情報がいろいろ出て来ます
画像検索のほうがわかりやすいかもしれません

アマゾンのフリップフロップリレー

左から、来た時の梱包状態、表面、側面、裏面です

梱包されているのは本体のみです。電源や配線や説明書などは何も入っていません。

裏面には
eletechsup DC5-24V 1ch Bistable relay
とありますが、5Vの3端子レギュレータを使用しているので5V入力での動作は期待できません
商品の説明書きにはDC6-24Vと書いてあるのでDC6V以上で使用します

DC5Vで使用したい場合はDC5V専用の商品があるのでそちらを探してください

使用している部品

78M05 入力電圧を5Vに変換する黒色の大きな部品、3端子レギュレータが見えます

YN810 という小さなICが写真左上見えます。足が6本あります。
YN810はLED式の懐中電灯をワンショットの押釦で点灯/消灯させるためにも使えるICのようです
この基板ではリレーをON/OFFさせるために使用します

接続してみる

左は接続して電源を入れ出力はOFF状態、 右は押釦を1回押して出力ON状態(わかりにくいですが、電池ボックスの中の緑LEDが点灯)

DC12V電源、3端子のピンヘッダーに接続するジャンパーワイヤー、押釦、電線、状態表示灯を用意して接続します

写真右側の端子
VCC (V) 端子にDC12V +の常時電源を供給します
GND (G) 端子にDC12V ーの常時電源を供給します
GND端子にはさらに追加で、押釦の片線も接続します
trigger (T) 押釦のもう片線を接続します


写真左側の端子
リレー出力端子の NO と COM に 配線をショートしたら電池ボックスの中の緑色LEDが点灯する表示灯を接続します

動作させてみる

電源を入れた状態で、白色の押釦を押すとカチッというリレー音がして出力がONになります
押釦を離してもリレーはONのまま状態を保持します
出力には乾電池で動く緑のLED表示灯が点灯しました
もう一度ボタンを押すと出力がOFFとなり、表示灯が消灯しました

また、出力がONの状態で電源を落とすと出力はOFFとなります
そののちに電源を入れても出力はONとはならず、状態はリセットされて出力OFFの状態から始まります
※電源が切れると初期状態から始まります

入力ONの状態で電源を入れると、出力はONの状態となります

この下のほうに動作チャートを記します

押釦にかかる操作電圧は

押釦にかかる操作電圧

押釦にかかる操作電圧を測定してみたところ DC5Vでした

PATOKのスイッチ操作リレーユニット TK-1800A を動かしてみる

ステッピングリレーの代わりになるものを探していた時に見つけた中の一つです
説明書きの中に他では見られない、「停電時でもON/OFF状態を保持します」というところが気になるところです

PATOKのスイッチ操作リレーユニット

PATOKのスイッチ操作リレーユニット

写真左から、購入した時のパッケージ表、パッケージ裏、基盤表、基盤裏となります
購入したものは取扱説明書が同梱されていました。
基盤の裏にはPATOKのロゴが抜かれています


PATOKで検索するとホームページを探すことができます
ホームページで説明書を閲覧することができます
また、他にも他ではあまり見かけないようなオリジナルの商品があります

www.patok.jp


電源はDC3~DC30Vで動作するようです

使用している部品

TK-1800A

アマゾンのフリップフロップリレー基板では電気を流している間だけ動作するリレーが採用されていましたが、こちらはOMRONの2線巻ラッチングリレー (DC3V)を使用しています
松下電工のAGC1213では2線巻ラッチングリレーは2接点以上のものを使用して1接点は制御ユニットが状態を確認するために使用していましたが、PATOKのリレーユニットではリレーの出力をすべて外部接点出力として使用するので、接点を取り込むことなく動作するようです。
部品を見ても仕組みが全く分かりません

接続してみる

左からTK-1800A 接続、リレー保持(わかりにくいですが電池ボックスの中の赤LEDが点灯)、リレー保持中に基盤電源OFF(写真には映っていませんが電源を切りました、電池で動くLEDは点灯したまま)

電源、配線、押釦、電池ボックスの中で赤いLEDが光る状態表示灯を用意しました。
基盤に配線をはんだ付けします、写真左側の上から1番はDC電源入力+(赤)、2番はDC電源入力ー(白)、3番は押釦を接続(黄)、4番も押釦を接続(黒)、5番は緑色LEDを接続(LEDのー側は2番に接続)

写真右側のリレーNO接点出力に状態表示灯のリード線(茶色)をはんだ付けします

動作させてみる(モメンタリー動作をオルタネイト動作に変換)

DC電源入力にDC12Vを給電します
電源を入れた状態で白色のボタンを押すと、カチッと音がして基盤上の緑のLEDとリレー出力に接続された状態表示灯の赤LEDが点灯しました。押釦を離しても状態を保持します。
もう一度押釦を押すとリレーが作動し出力がOFFとなり、どちらのLEDも消灯しました

リレーがON動作中に電源を切ったところ、基盤の表示灯は消灯しましたが電池で動く状態表示灯(赤)は点灯したままとなりました。
※電源が切れても状態は保持します。(電源OFF中の入力は無効です)

釦を押したまま電源を入れたり切ったりしてみましたが状態の変化は起こりませんでした
入力を入れたまま電源をON/OFFをするような利用の仕方は出来ないようです。
電源を入れた状態で、入力が入った時だけ(立ち上がり信号入力時)状態が変化するようです

押釦にかかる操作電圧は

押釦にかかる操作電圧

説明書によると
スイッチ入力は、交流駆動ででバウンス処理を行っていますので、誤動作やON/OFFのバタつきを抑制します。とあります。
入力駆動電圧 0-3V矩形波 1KHz
となっていますので、実際には交流のようです。

テスターの直流レンジで押釦にかかる電圧を測定したところ約DC3Vでしたが、見かけ上の値のようです。

また、入力部は電源とは接続されておらず独立しているようです。(マイナスコモンなどでは無いという事)

電圧が低いので実際に使用する場合に押釦が近くなら良いですが、あまりに遠くにあるようでしたら基盤の近くに別途リレーを設けて遠くの押し釦の信号を中継した方が良いかもしれません。
 実際に現場で使用したところ、スイッチを押して保持したものの1秒ほどで勝手に解除される症状が発生したことがあります。
配線にノイズでも乗っていたのかもしれません。この場合も押釦の信号をリレーで一旦受けて、無電圧接点を20cmほどの短い配線でTK-1800Aに入力することで症状は回避されました。

アマゾンのフリップフロップリレーとPATOK スイッチ操作リレーユニット TK-1800Aのタイミングチャート

フリップフロップリレーのタイミングチャート

2つのリレーのタイミングをまとめてみました
あくまで無電圧接点を入力することで作動するものです
私の電圧を入力して接点を切り替えたいという目的からすると、ひと工夫必要なようです

さいごに

ユニットによって動作の振る舞いが違います
目的によって使い分ける必要がありますね

最後まで閲覧いただきありがとうございます